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髪をサラサラに保つために30年間続けてきた縮毛矯正をやめるまで

髪に求める清潔感ってなんですか。
フケがないこと、嫌な臭いがしないこと?
ツヤがあること?サラサラであること?
白髪がまばらでないこと?髪があること?

対処できるものもあれば、持っている髪質によってはどうしようもないものもあるように感じます。
今は技術が発達して髪質まで変えちゃうことができる。すごいことですよね。


わたしの髪型は30年間ほぼ同じ。ストレートのボブで肩の長さから胸あたり。髪型を変えたわけでなく、切ったか伸びたかの違いです。

自己探求を続けていく中で、自分を大事にすること、ありのままの自分を受容することを探求しながらも縮毛矯正をかけ続けていました。

誤解ないようにお伝えしておくと、縮毛矯正が悪いとか間違った選択だとはこれっぽっちも思っていません。

長年わたしを支え続けてくれたありがたい存在ですし、この先ストレートヘアが恋しくなってかけるかもしれません。

朝起きて髪の毛が爆発して落ち込むことを軽減し、雨の日に外に出たくないときでも髪の状態がいいだけで足取りが軽くなりました。
髪がサラサラだということで、自己肯定感が上がり少しだけど自信をもつことができました。

縮毛矯正という技術によって、理想に描く自分に近づくことができました。

髪を真っ直ぐにする技術はいつ頃始まったのだろうと調べてみたら、なんと1990年代でした。
…ということは、わたしが縮毛矯正をかけ始めた頃にできた技術で、その歴史を歩んできたんだ。なんか感慨深い。

同じ時代を歩んできた人がいたら、板に貼り付けられた髪の毛が重くて頭が取れそうになったり、薬剤の香りがきつくて大変だったことをご存じではないですか。

あの頃の縮毛矯正はサラサラの時間は短くて体力も金銭的にも消耗していたなぁ…。

大変な思いをしてまで髪の毛をサラサラにしたかった理由は、すぐにいくつか思い出すことができます。

同級生で人気のあったSちゃんについて男子が「顔もかわいいし、髪はさらさらで清潔感がある」と言っているのを聞いていたこと。

自分で髪を結んでいったある日、ふわふわモサモサしたわたしの毛を見て、ある人から「プードルみたいだな」と笑われたこと。

世間一般的なシャンプーなどの謳い文句にある『サラサラヘア』『ツヤツヤ』などの言葉も大きく影響していると思われます。

たくさんの小さな積み重ねや情報によって、いつの間にか【髪はストレートでサラサラしているものがいい】という価値観を握りしめていました。

本当はどんな髪型にしたいかなんて考えたことはなかったし、「たまには短くしてみたいんです」と美容室で言ったこともあったけれど「癖が目立って爆発するからやめておいたほうがいい」と言われて「やっぱりそうですよね~(笑)」と諦めました。

癖は目立ってはいけない。
髪は爆発してはいけない。

高校生のときにアルバイトしたお金で、まずやりたかったのが縮毛矯正でした。
目立たないように、爆発しないように、サラサラを保つために30年間縮毛矯正をかけ続けました。

立ち止まるきっかけ

きっかけはコロナでした。
お世話になっていた美容師さんはコロナ感染対策にとても気をつかうかたで、同じ時間には他の客は入れないよう配慮してくれました。
ある時から、施術中は顔に貼り付けるマスクの着用もお願いされました。

“縮毛矯正って結構時間かかるのに、マスク貼りつけられたら飲み物が飲めない…”
“美容室にいる時間は自分へのご褒美なはずなのに…”

そんな違和感を感じたのが一年ちょっと前。
以前ならすぐに、他の美容室を探したかもしれません。
だけどA(縮毛矯正をかける)かB(縮毛矯正をかけない)かではない選択肢があるのかもしれない…とふと思ったんです。

わたしが大事にしたいこと…
【自分に本物であること】
【自由】

カーリーガールメソッドを知る

今まで当たり前と括ってきた紐をゆるめると視野が広がる。
広がることで出逢いがあったり、欲しい情報がみつかったりする経験を、この4~5年で数えきれないくらい体験しました。

ある日ふと目に飛び込んできた文字。
“くせ毛をいかす”
“カーリーガールメソッド”

カーリーガールメソッドとは、天然パーマ・くせ毛を活かすヘアスタイリング方法です。
「Curly Girl: The Handbook」という2011年にアメリカで出版された本から始まったもの。

主に海外で流行中ですが日本でもSNSでジワジワと実践する人が増えてきていますよ!

カーリー(curly)=巻き髪
ガール(girl)=女性
メソッド(method)=方法、手法
頭文字をとってCGMと言われることもあります。

くせ毛のトリセツ


身近にくせ毛をいかしている人は何人かいましたが、そのかたの雰囲気を「いいな」「似合っている」と思っても、真似したいとは思いませんでした。

どんなにいい情報であっても、必要かどうかは本当にその人のタイミングなんですよね。

わたしのタイミングはコロナをきっかけにヒットして、この一年で面白いように自分の中の髪に対する価値観が変化していきました。

どうしたら真っすぐになるかを考えていたのに、どれだけうねうねしているかに興味がわくようになりました。

と言いながらも、前髪にだけはアイロンをかけて真っ直ぐにしたいときがあったり(今も時々あり)。
安心できない場所に行くときには束ねてうねうねを見せない自分がいたり。
自分の行動の意味を観察するの楽しい。

今はカーリーガールメソッドをどう取り入れたらいいかよく分かりません。シャンプーを変えたり、シャンプー後の乾かしかたを変えたくらい。

情報はたくさんあるから、どれが正しいかということより、なにを大事にしたいかを自分と相談しながら、必要なものを取り入れていきたいと思っています。

Instagram#くせ毛を活かすより引用


新しい世界を知り、くせ毛をいかしている人がたくさんいるということと、彼女たちが輝いていることは、わたしにとって大きな希望です。

新しい自分へ

髪を伸ばし続けて一年経ち、だいぶ伸びて爆発しています。
今週、伸びた部分を切りに美容室へ行く予定です。

今の気持ちは…
ワクワクしている。少し怖い。

「癖が目立って爆発するからやめておいたほうがいい」

以前かけられた言葉が時々耳打ちします。
そのたびに、自分が大事にしたいことを確認しています。


髪を切っての気持ちの変化については、また後日続きを書きたいと思います。


【問い】
◎あなたはどんな髪型に憧れますか。
◎どんな髪が清潔だと感じていますか。


#清潔のマイルール

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