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187.これも風評被害か?
放送では番組の収録現場で打ち合わせをして、そのまま追加原稿を書くことがある。先日も、とある収録スタジオでそうなった。その時ディレクター氏は、ぼくがパソコンを携帯してないので、
「えー……どうしましょう? スタッフルームにワープロがありますが」
「たいした分量じゃない。ここで書きますよ」
と答えたら、
「え? え? 原稿用紙はどこにあったっけ?」
とうろたえる。
「別に、紙ならなんでもいいです
186.冬の天気予報
天気予報を見ていると、やれ不快指数だの洗濯指標だの紫外線予想だのと続いたあと、最後にはおよそ今日の生活には関係なさそうな世界の天気なんてのまで出てくる。
ぼくはそれをぼんやり眺めながら「シカゴは晴れで気温は4度か。あそこは寒い土地だからなぁ。シカゴの伯父さん、元気かな」なんて思ったりするのが好きだ(そんな親戚がいればの話だが)。
天気予報というのは、基本的には晴れ・雨・くもりの三つの手駒し
185.お知らせがあります
「では最後に、ゲストの**さんからお知らせが」
「はい。今度**劇場でお芝居があります………」
トーク番組などでは、たいてい最後にこういう話題になる。
映画公開、新曲リリース、本発売、ライブ、芝居、個展……などなど。総務省の調査によると、番組にやってくるゲストの83%はなんらかの「お知らせ」を持っているという(←嘘)。しかも、そのお知らせの97%は番組オンエア日から一ヶ月以内の出来事という調査
181.プレゼン予想
現役総理の息子がタレントとしてテレビCMに出ているなんて、凄いことだ。快挙である。
歴史的にみれば、内閣制度ができて以来初であり、CMができて以来初であり、発泡酒ができて以来初なのだから、以上三つの条件を勘案すると、「ここ二、三年で初の快挙!」
あれ? なんか凄くないなぁ……。
ともあれ、CMでは実にさわやかに小泉孝太郎クンと俵孝太郎さんが共演している。しかしだ、最初からこんな当たり障り
180.ベンチレポートと縄跳び
「こちら1塁側ベンチです。今お話のあった松井ですが、実は今日球場入りした時に……」
野球だけでなく、スポーツ中継ではメインのアナウンサーとは別に、こんな風にグランドからのレポーターがいるものだ。ところが、レポートが入ったちょうどその時にゲームが動くことがある。メインのアナは当然、
「ちょっと待って下さい」
と止めて実況に入る。スポーツ番組ではよくある状況だ。で、ぼくはこの中途半端になったレポー
179.これも天下りか?
「21世紀は心の時代」
とか、
「環境社会について」
とか、
「すこやか健康トーク」
とか。
新聞や雑誌でこの手の対談ページに出くわすことがある。たいてい、どこかの会社社長が女性インタビュアーに訊かれて応えているアレだ。
その対談の途中で必ず「…その点については、わが社も長年取り組んでおりまして…」なんて、強引に企業の業務話に持っていく箇所がある。おいおい、さっきまでの心の時代の話と関係
177.名前とイメージ
先日入ったお寿司屋さんで、外国人客向けに、メニューに英語の説明がついていた。マグロのことをTUNAと書いてあるようなあれだ。それはいいのだが、ガリのことをGARIと表記していたんですね。なんか、こう書かれるとイタリアのブランドみたいではないか。とても高そうでしょ?(GINGERでいいと思うのだが…)
ガリならタダだが、GARIだととても無料とは思えない。さらにフォントをおしゃれにGARIなんて
176.フリートーク
今回は、バラエティタレント志望者にとって役立つことを書こう。
先日、若手のお笑いコンビたちにフリートークの課題を出した。すると、これができないんですね。
「ネタならば、出来不出来はあるがちゃんと作れる。なのに、なぜフリートークが出来ないのか?」
ぼくが推測するに、どうやら彼らは「フリートーク」というものを、その言葉通りに「自由な雑談」と考えているらしいのだ。え? 今これを読んでいるあなたも
175.前世は神主?
夏になるといろんな番組で、お化けモノ、霊モノの特集をする。特番ならまだしも、本来そういうことに全然関係ない番組でも、無理やりにやる。特に若い女性タレントがゲストの時はね。ちょっと怖い話をするだけで「キャー!」と大声をあげてくれるから。そこへいくと男のタレントはねぇ……。
霊ではないが、ぼくも以前、とある番組で前世を見てもらったことがある。
「幕末の、海辺の村の神主さん」
というのが、その方