「かなわぬことはない」荏原神社と恵比寿様
寒緋桜が見頃な荏原神社に行く。
神社のことを調べているときまず見るのは花の咲く時期で、その頃に合わせて計画を立てている。
花と神社、わたしにとっては切っても切り離せない関係。
新馬場駅を誤って南口から出てしまい、遠回りに。でもそのおかげで目黒川にかかる朱色の橋を見れた。
ここから先は一気に神社の気配。空気感が変わって、すっと異世界。
荏原神社のことを事前に調べてはきたけれど、来てみるとそのこととはまたちがった、肌身で感じる力強さがある。
寒緋桜、満開!
荏原神社は創建が709年、現在の社殿は1844年に創設。考えるだけでくらくらしそうな年月をこの地でずっと見守ってこられたのだなあ、と思うと不思議な気持ち。飛鳥時代からいったいどれくらいの人々がこの場所で祈り、願ってきたのだろう。
わたしも拝殿で参拝しながら、この神社の奥深さと強さを感じる。なぜだろう、すごく強いのにやさしい。神社一帯がそういう感じ。不思議なやる気がみなぎってくる。うれしい、たのしい、ありがたい、という心の底からうきうきするような気持ち。人生で一度は参拝すべき神社だと思う。
神社入口にいらっしゃる恵比寿様。最高に華やかな気配で、美しい気分になる。昔からこの神社では「かなわぬことはない」と言われ、数々の武将が信仰したのだそう。それを知ったときはふむふむ、としか思わなかったけれど、一歩神社に足を踏み入れればそのことが理屈なしにわかるような気がした。本当に大事なことは理屈の外側にあって、それは体を通してしかわからない、ということが、ふと附に落ちる。
力のある神社に行くと不思議と、体じゅうをひっくり返したみたいに一度からっぽになって、そこに新鮮なエネルギーを新たに入れてもらったような心地がする。目黒川沿いにゆっくり歩きながら、もうすぐ来る春を思う。
最後まで読んでくださってありがとうございます。 応援していただけたらとてもうれしいです✨