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引越し

東京に転勤して9年目。
そろそろ引っ越ししようかな…と思いつつ面倒くさくてズルズル引き伸ばしてきた。最初に思い立ったのは夏の夜。仕事帰りにアパートの共用廊下でゴ…!と遭遇。静止していたからまだ良い。だが目の前の玄関ドアを開けられぬではないか…!!!

今のアパートは割と古い。新しさより広さを取ったからだ。初めての一人暮らしは1Kの7畳。リビングと寝室を分けたくなって今は1LDK。2人掛けのソファも置きたかったが、結局買うことなく今日まで来た。1人掛けの小さなロッキングチェアには本と雑誌と捨てられないお菓子の缶や空き箱が積まれている。1人掛けでもやはり置き物になることは実証された。

次に引っ越そうと思ったのは冬用の羽毛布団を新調する時。短大時代から使っていてスナップボタンで分かれる2枚1組の作りで便利だったが、16年経ってもう少し軽いものが欲しくなった。「あ、引っ越す時布団の梱包って面倒くさそう」とふと思い、新しいものは買わず、捨てるのみに留めた。そして冬用の毛布で凌いだ。野宿の時にも活躍したぬっくぬくの毛布。着る毛布も冬は愛用していたので、そのおかげか案外凌げた。

最後に思い立ったのはリビングの灯りが半分消えた時。昔ながらの真っ直ぐな蛍光灯4本に昭和なカバーが付いているタイプで、買い換える位なら引っ越したくなった。そういえば今のアパートに引っ越した時も、蛍光灯が半分切れたままだった。半分だけ買い換えたから、いっぺんに全部消えることはない。

新しい家では、新しい冷蔵庫と洗濯機、ベッドとソファ(まだ諦めてない)。脚立と全身を映す鏡もお洒落なものに新調したい。お風呂と洗面所は広くなる分、キッチンは狭くなってもいい。夜にイヤホンをせずに音楽を聞いたり映像が観られて、たまにお隣さんの反抗期の様なドアの開閉音、咳払い、リモート会議の声が聞こえたり、室外機の音を聞きながら眠ることがなくなればもっと良い。いや、必須事項だ。

LINEでやり取りしつつ、自分で不動産向けのデータベースにアクセスして物件探しも楽しいが、そろそろ決めたい。

写真は神戸のレトロ建築。
どうしてそうなった!


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