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3.【3秒で決めた屋号】

なぜ一箱古本市の
出店応募の際に焦っていたのか?

先着6店舗、抽選6店舗で、出店が決定される為だ。先着に間に合わなければ、出店できない確率が一気に高まる。どれ位の競争倍率か定かではないが、応募開始の当日に、先着が埋まるかもしれない。開始日は平日で、仕事の日(出勤日)だった為、「応募開始時間の午前10時には間に合わないなぁ」と思ったことを覚えている。

出店を決意したのは、応募開始日の夜。もっと時間があれば、屋号は練りに練った力作を名付けていただろう。ただ、「何のお店か、ひと目で分かった方が良い」と応募の際に強く思った。10年程働いている会社で身に付いた、思考の癖だ。

私はコ―ルセンターに似た、主に社内のヘルプデスクとして物流会社で働いている。

南は沖縄から、北は北海道まで、年齢/性別/地域/部署/役職を問わず、大小様々な質問や障害が毎日やって来る。そこでは、相手の理解力に合わせて分かりやすく伝える事や、相手の心情や事情を汲み取り、はっきり直接的に伝えたり、あえて遠回しにやんわり伝えたりと、柔軟な対応が求められる。そして、「自分が何を言いたいか」よりも、「相手が何を言いたいか(何を隠しているか)」を聞き取る能力が必要となる。

質問者の本人が隠しているつもりがなくとも、「最初にそれを言ってくれたら、もっと早く解決できた」場合や、「質問者の本人が何がどうなって障害が発生したか知らないから、そもそも伝えようがない」場合もある。

また、相手が分からない単語を最小限にして、相互理解を速めることも重要だ。そうした経験と、お互いにどんなに言葉を尽くしたつもりでも、お互いが聞く耳を持たなければ、一方通行で伝わらないもどかしさを散々味わったことから、「分かりやすさ」を重視する癖が付いたのだ。

「さや」も「書店」もどちらも応募を決めてから3秒で頭に思い浮かび、決めた。では由来は?

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