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さや書店
2023年10月19日 17:11
3人目は、私が小学校高学年くらいの頃に出会ったクラスメイトだ。彼女は絵が上手かった。当時流行っていたマンガのキャラクターをサラサラと描く姿がかっこよく、彼女の眼差しも好きだった。それは今思えば、私の憧れる大人、あるいは芸術家の目だ。その人だけが没頭できる世界を持ち、どこか遠くを見つめる夢うつつな面と、現実的で鋭く硬質な面も忘れずに併せ持つ、美しい目だ。中学生の頃、授業中に手紙を書いて、
2019年7月15日 04:23
買うだけだった本を、売ってみる。ちょっと視点が変わるだけで、今まで見ていたものの捉え方がガラッと変わる。出店応募の際に3秒で決めた屋号は、『さや書店』。屋号一つとっても、発見がある。それが面白い。楽しい。興味深い。▼第5回西千葉一箱古本市
2019年7月15日 04:57
「西千葉一箱古本市」に出店者として応募する時、私はとても焦っていた。速く、分かりやすく、簡潔に、書こう。店名はパッと見で分かりやすく、ゴロも良く、呼びやすい名前が良いだろう。なぜ出店したいのか?理由は?様々な思いが一気に駆け巡った。最初は、「夏葉社」という出版社のト―クイベント「小さな仕事をはじめるために」に行くだけのつもりだった。半年間の間に買った本の出版社がたまたま
2019年7月15日 05:01
なぜ一箱古本市の出店応募の際に焦っていたのか?先着6店舗、抽選6店舗で、出店が決定される為だ。先着に間に合わなければ、出店できない確率が一気に高まる。どれ位の競争倍率か定かではないが、応募開始の当日に、先着が埋まるかもしれない。開始日は平日で、仕事の日(出勤日)だった為、「応募開始時間の午前10時には間に合わないなぁ」と思ったことを覚えている。出店を決意したのは、応募開始日の夜。もっと時
2019年7月15日 16:28
【さや】は、3人の少女の名前から取った。1人はアクションホラーアニメ「BLOOD THE LAST BAMPIRE」の主人公、小夜(さや)だ。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー1966年ヴェトナム戦争のさなか、日本の横田米軍基地内のアメリカン・スクールに、ひとりの日本人少女・小夜が転校してきた。彼女の正体は、闇に生き暗躍するヴァンパイア・キラーであった。ーーーーーーーーーーーーー
2019年7月15日 16:37
2人目は、「空色勾玉」という物語の主人公、狭也(さや)だ。この本は12才の時に初めて読み、その後何度も読み返した大切な物語だ。何がそんなに惹き付けたのだろうか。その一つとして、装丁が挙げられる。表紙の有機的で不思議な、勾玉の絵。それから目次、章立て、ページ表記の数字。全てが凝った作りで美しく、ページをめくる度にワクワクするのだ。また、各章の始めにはその章を連想させる和歌が挿入され