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JFAアカデミー福島を全力オススメする理由

 今回はセレクションマガジンのおまけで、次女氏がアカデミーに入校して数ヶ月。たった数ヶ月なので、全然色んなことが分かっていないと思うけど、こんなに素晴らしいところだからぜひオススメしたい!という記事を書きたいと思います。最近男子の方は、youtubeなどで色々なプロモーションをしているようですが、女子はあまり無いですよね。既に倍率が高いからこれ以上あげないように、でしょうか。でも、まだ必要な人に、伝わってないこともあるかもしれない、という思いで書きたいと思います。

 そもそも「JFAアカデミー」ってなんぞや?という人へ。JFAアカデミーとは「世界のTOP10の個の育成、ロジングによるエリート教育」をするために日本サッカー協会(JFA)が作った養成機関になります。「常に(どんなときでも、日本でも海外でも)ポジティブな態度で何事にも臨み、自信に満ち溢れた立ち居振る舞いのできる人間を育成する。」というフィロソフィーのもとに世界に通用する選手の育成を目標に掲げています。詳細は下記公式ホームページをご覧いただくとして、実際のところどうなの?というのを、保護者目線で書きたいと思います。

 次女氏はいつも言っています。「こんな最高な環境、他に絶対無いよ!」と。JFAアカデミーの話をする時、良く聞きますよね。「環境は素晴らしい」って。環境ってなんでしょうか?レベルの高い選手たちのことでしょうか、人工芝や施設でしょうか、そのあたりのパンフレットからは伝わりきらないことを書きたいと思います。ちなみに、この話はJFAアカデミー福島女子に限り(上記HPにもある通り、JFAアカデミーで女子が対象のものは福島、今治、堺がありますが、私には今治や堺のことは分かりません)また、ただのイチ保護者の感想であることご了承いただければ幸いです。

<目次>
1:超大事!睡眠と食事
2:選手のサッカー人生が大事
3:大事なことはサッカーだけじゃない
4:人数が少ないと競争が無い!?
5:素晴らしい施設とシステムと
6:デメリットは…?

1:超大事!睡眠と食事

 まず、成長期に超大事な睡眠と食事。そんなこと言われなくても分かってるよ、と言われそうですけど、 これがなかなか難しいのが現状です。中学校が終わって、おおよそ18時〜21時頃の間の時間をトレーニングにあてているチームが多いのではないでしょうか。そうするとちょっと練習場所が遠ければ(往々にして女子にはそういう環境が多いです)帰宅が22時過ぎる、なんていうのは普通の感覚です。そこから、お風呂に入って軽く何かを食べて明日の学校の用意をして、ちょっとゆっくりしたら、あっという間に23時を過ぎてしまいます。中学校までの距離にもよりますが、ギリギリまで寝ていたとして6時半くらいでしょうか。このような生活の場合7時間寝られれば御の字でしょう。
 当たり前のことなのですが、アカデミーでは寮の真ん前にグラウンドがあります。徒歩30秒です。学校から帰ってきて、まずロッカールームで着替えます、そしてすぐグラウンドへ。なのでだいたい練習開始時間は16時過ぎ頃からになります。1日のトレーニングは2時間程度。18時過ぎには終わることになります。そして練習が終わったらすぐお風呂に入り、19時ごろから食事です。このあたりのスケジュールはパンフレットにも記載がありますが、食事が終わると、20時から学習の時間が45分(テスト前は1時間)あります。そして学習が終わってから消灯の22時までが自由時間です。そうなんです、22時には寝られる(というか強制的に寝させられるw)んです。起床は6時ですが、8時間睡眠をキープ出来ます。(テスト前は希望者は23時まで延長して勉強することが可能です)
 そして食事。運動後なるべく早く(45分以内)に、栄養補給することが大事だと言われています。なでしこ下部のチームなどでは軽食(おにぎりなど)が出るところもあると聞きます。アカデミーではトレーニング後なるべく早く夕食が食べられるようになっています。それに、その食事はカロリーや栄養バランスが計算された到底自宅では真似出来ない食事です。これはうちの次女氏だけかもしれませんがwまぁ食べるのがしんどいくらいの量が出ます。フィジカルのために、食べることもトレーニングの一貫です。次女氏はチビで痩せてはいますが、普通の女子の中ではよく食べるほうではないかと思います(回転寿司でいったら10皿はぺろりと食べれる)が、それでもキツイそうです。なんせ、アカデミー生は1日2500kcal取らなければなりません。それも中1は2500kcalで、中2になるまでに2900kcal食べれるようにならなければなりません。活動量の少ない成人男性の摂取目安のカロリーが2200程度です。しかもビックマックセット、ポテトLで、みたいな食事で2900kcal取れば良いってわけではないので、とにかく沢山食べなければなりません。(最終的には3100kcal食べるようになるそうです…)それくらい食べなければ、トレーニングの負荷が勝ってしまい痩せてしまうのでしょう。
 先日の男子チャンピオンズリーグ決勝で「やっぱりフィジカル大事」という声がちらほら聞かれました。そのフィジカル強化のためにも、食事と睡眠は超大事です。これはかなりのメリットではないでしょうか?こんな生活を数ヶ月続けた次女さんですが、なんとこの数ヶ月で身長6cm、体重5kgほど増えています!次女氏曰く「毎日朝ごはんが特にキツイけど、家だったらフィジカルのためだって分かってても自分に甘えてこんなに頑張れない、頑張れる環境に居られてラッキーだと思う」とのことです。

2:選手のサッカー人生が大事**

 次に、これが1番感動したことです。選手のこれからのサッカー人生を何より大切に考えてくれている、というところです。アカデミーでは、少し怪我をしただけでも(例えばちょっとした捻挫など)、通常のトレーニングから外れなければなりません。
 監督「○○!いけるか?!」
 選手「大丈夫です!走れます!」
みたいな選手自身の出たいという気持ちと曖昧な判断で試合に出るなんて絶対にありません。
怪我に対しては、とても慎重です。そして怪我をした子には、そのための別メニューと復帰までのスケジュールが組まれます。メディカルスタッフが毎日怪我の状態をチェックしてくれます。怪我が治っても、しばらくは毎日、トレーニングに復帰して悪化したり再発したりしてないかを丁寧にみてくれるそうです。たとえ大事な試合だったとしても本当に怪我が完治しない限り出られませんし、次女氏も入校直後に軽い怪我をしましたが、慎重すぎるくらいの念のいれようだな、と思いましたが、本当に選手をこの先の長いサッカー人生を大切にしてくれるんだなと感動しました。 また、練習時間もむやみに長時間やったりせず、パンフレットやホームページのスケジュールにもあるように、朝練などはありませんし、1日の練習時間は学校の無い休日であっても2時間です。平日も必ずオフがありますし、土日も試合が無い限りどちらかはオフです。両日試合になった場合は、平日のオフが増えます。練習試合なども、ジュニア時代のように1日通して何試合もやったりしません。30分×3本で1人あたり2本程度でしょうか。それもきっと選手の身体へのオーバーユースを防ぐために、負荷を計算されているんだと思います。
 強豪で寮生活というと、ものすごい厳しい練習、朝も夜も1日中サッカー漬けのような生活を想像される方もいるかもしれませんが、真逆です。身体への負担を第一に考え、短い時間で効率的に集中して取り組めるようにしているのだと思います。

3:大事なことはサッカーだけじゃない

 先程、朝から晩までサッカー漬けの毎日というわけではない、と書きました。アカデミーには「JFAプログラム」という、英会話やマナーセミナー、ロジカルコミニュケーションスキルなどのサッカー以外のプログラムがあります。ロジカルコミュニケーションスキルは下記noteに1期生の先輩の言葉が書いてあります。

 まだ次女氏は入校して数ヶ月なことと、コロナの影響でおそらくまだ色々な活動が出来ていないかと思われますが、それでもマナーセミナーだったり、コミュニケーションスキルをあげるものや、文章に書く力を養うものだったり色々と経験させてもらっているようです。人前で話すのや作文は得意ではなかった次女ですが、お盆の帰省の時には話すこと、書くことが急に(少しですが)しっかり出来るようになったなぁとびっくりしました。これらのスキルはサッカーにはもちろん、これから生きていくうえで必須なものだと感じます。また、勉強に関しても、アカデミーでは文武両道を求められます。最初の方で、学習の時間がある、と書きましたが、その時間は全員で勉強します。中学生は公文の数学と、学校の宿題やテスト勉強をしているようです。サッカーだけを頑張っていれば良いわけではなく、学校生活や勉強もその他様々なこともしっかりやらなければいけない、という環境はきっと今後の糧にもなるでしょう。そして何より「この環境に居られる事自体、当たり前のことではないんだ」ということを強く感じ、精神的にも成長したような気がします。

4:人数が少ないと競争が無い!?**

 アカデミーは各学年6人〜7人しかいません。3学年合わせても19人です。1学年30人いるチームとかからしたら、試合に簡単に出られそう?競争が無いと伸びないのでは?という声もちらほら聞きます。確かに「ただ試合に出る」というだけなら、出られるかもしれません。しかし練習試合をみていても、チャンスは毎回与えてもらえますが、評価の優劣は存在している感じがしますし、それが1週間でも変わったりする…それは本人もひしひしと感じているよう。そもそも、「試合に出る」ということが目標の子は居ないんではないでしょうか。みんなもっと上を見ています。上手い中学生はユースの試合に呼ばれることもあります。ユースはチャレンジリーグに出場していますので、大学生や大人のチームと戦います。それに中学生で出場する選手も居るのです。また先日、U-17の女子日本代表候補が発表されました。

この中に5名もの選手が選抜されています。そういう先輩の背中をみているから、試合に出た所で天狗になんてなりようもないし、常に自分が目指すべきロールモデルが身近にいる、ということが1番の競争力の源ではないでしょうか。

5:素晴らしい施設とスタッフとシステム**

 まず、寮の目の前の人工芝グラウンド。きれいな寮。(ちょっとしたホテルのようです)ジムのようなトレーニングルーム(高校生になるとここでウエイトトレーニングなどをします)。カロリー計算された素晴らしい食事。前述したように、メディカルスタッフが常駐していて、怪我などのフォローも万全。言わずもがな、監督コーチ陣も一流の方々です。
 また、こちらの記事にもあるように、One-tapというコンディション管理ツールが導入されています。

 帰省中(自粛中)もそうでしたが、寮に戻っても毎朝毎晩、このコンディション管理ツールに数値を登録しているようです。それによって自分の体調管理に関しても意識を高く持てるようになったと思います。
 また、ポラールという心拍数や走行距離を測るスマートウォッチを装着して練習や試合をします。心拍数で身体にかかった負荷をみているのでしょう。帰寮後、決まった距離のYOYOテストをして、心拍数がどのくらいあがったかで、帰省中体力がキープ出来たかなどをチェックしたりしているようです。こんなシステムが使えるということ自体も、素晴らしい環境も、中学生には恵まれすぎている、というくらいです。

6:デメリットは…? 

 ここまで書いてきて、デメリットって無いの!?と思われる方もいるでしょう。デメリットは、最大のメリットでもある寮生活によって、親元を離れる、というところでしょうか。我が家としては、それによって自立することだったり、前述したメリットが大幅に上回る、と感じていますが、こればっかりは個々の性格にもよるところが大きいと思います。
 うちの次女氏は「毎日が合宿みたい」と楽しんでますが、量が多い食事のことや、沢山のタスクをこなさなければいけないこと(携帯を使える時間など、管理されることも多いです)などが、合わない子もいるかもしれません。当たり前ですが朝「今日○○持ってくんでしょ、持ったの?」と言ってくれるお母さんは居ないわけです。全部自分の責任になります。学校で使うものも、自分で親に「買って送ってほしい」と連絡しなければなりません。
 あとは、これは親にとってのデメリットですが、完全に親の手を離れる、ということです。今までどんな練習して、学校ではどんなことがあって…、と事細かに把握していた方も多いと思いますが、本人と連絡取らないと一切分かりません(笑)一応、毎月スケジュールは送っていただけるので、この日はトレーニングオフなんだな、とかはわかりますが、学校の手紙もこちらには来ないです、というか来た所で何も出来ないですしね。子どものことをイチから十まで把握していたい、という方には辛いかもしれません(笑)試合に観戦は行けますが(今はコロナの影響で無観客だったりもしますが)保護者は寮の中は立ち入ることは出来ません。例えば、試合を観に行ったついでに一緒に夕飯を食べたいとかは自由ではなく、決められた時に事前に届け出を出して許可してもらう仕組みです。ちなみに携帯電話(スマホ)は持っていけます。ただ、就寝前に回収があり使用して良い時間が限られています。

終わりに:2021年度の入校の出願まだ間に合います!

 ここまで読んでいただき、興味を持っていただいた方は、まだ2021年度の入校の出願締め切りが2020年9月3日(木)ですので、間に合います!!

上記ホームページより、要項をよくご確認ください。


また、試験ってどんなことするの?という方にはセレクション記を書いていますので、ご覧になっていただければ幸いです。


いただいたサポートは次女が海外挑戦するときの費用として大切に貯めておきたいと思います!!よろしくお願いします。