発達障害の僕が輝ける場所をみつけられた理由 by 栗原類
栗原類くんを最近見なくなったと思ったけれど、調べてみたらバリバリ演技で活躍されていた。
そんな彼が赤裸々に自分の障害について語る形式で進んでいく。
夜寝たらいい事も悪い事も全部忘れてしまう。
ネガティブすぎると言われて、自分の認識とのズレに家で不満をぶちまけていた話。
遅刻が直せなかったり、勉強も全く手に付かず高校受験に失敗してしまう話。
それでも早期診断や、母親や医師の辛抱強い関わりのおかげで自分のやりたい事も応援してもらえ、頑張り続ける事ができた。
「お前がやるべき事をやっていないからこうなったんだ。」
「お前が次からそうならないように頑張るしかない。」
としっかり社会に適応できるように厳しく接しつつも、嫌だと言えばディズニーランドでも午前中で切り上げる。俳優の夢も普通のサラリーマンは無理だからと現実的に応援する。
自分の力で生きていけるようにサポートしながらも拠り所として見てもらえる居場所を作る。並大抵ではない事をお母さんは続けているんだと思うと、自分はしっかり向き合えているだろうか、と思わず自分に聞いてしまう。
発達障害についてだけではなく、子供に向き合うとはどういう事か、を教えてくれる本でした。
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