【11】離婚した時に決めたこと
二十数年ほど前に、好きだった夫と離婚した。
離婚を決意する1日前まで、好きだったと言い切れる。それは私がこの結婚において一番大切なことは夫を「好きでいる」ことだったから。だから、「好きではいれない」そう思った瞬間に離婚を決めた。
離婚の理由には少なくない金銭的な問題だった。けれどそれは表面的な理由にすぎず、本当の理由は大事にいたるまで、夫は現実を隠し、私は楽観的に大丈夫だろうとほったらかしていた。大事なことを共有し話し合い、ともに乗り越えられなかったことが一番の理由。
何度かお金の事を聞いたことがあったけど、はっきりしたことは答えてくれなかった。借金があることは分かっていたし、その頃は実質母子家庭状態で子どもたちとの生活費は私が働いて育てていた。
だから、借金があっても男ひとり本気で働けば1千万くらいの借金があったとしても、どうにかなるだろうと思っていた。
どうにもならず、彼がだす約束の家のローンを滞納していて、差し押さえがきたことで「これは無理だ」と思った。そうなるまで黙っていて何も知らなかったことがショックだった。
この先、この人を信頼していたら3人の子どもたちの生活が守れないと感じ「離婚」を決意した。
私は父親に続き、夫にも私の大切にしているモノを奪われたことにショックと悔しさでいっぱいだった。子育てをするためだけに購入した35坪の中古住宅、月のローンは5万程度で55歳には払い終わり、第二の人生に向けて売るなり立て直すなりして夫婦ふたり仲良く暮らすのが夢だった。
夫の借金のことを本気で向き合おうとしなかった自分に後悔した。私がわたしを又守ってあげれなかったと・・
夫を「好き」でいることを優先し、「借金できるなんてすごいな~」「私には無理だわ~」って楽観視して、私はワタシと3人の子どもたちとの生活を守って生きていた。
夫との離婚は自分の内側の問題でもあると悟った。自分をないがしろにしていたのは、私自身。相手の男性を変えても又同じことが繰り返されるだけ、自分の内側は整うまで男性と付き合わないと決め、自分の中の女性性の扉を固く閉ざした。
それは、鉄の扉に鉄の施錠をしたような感覚で、重く強く響く音が私の中でこだましたのを覚えている。
私の中にある男性に対する不信感と、疑いが消えない限り、私は誰と恋愛しても男性に裏切られる結果になる。
この自分の心を修正する旅が離婚を機に始まった。
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