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誰もがアライになれるわけではない。だからこそアライを続ける

(サムネイルは2022年9月の金沢レインボープライド会場にて)

noteを書きたい。

と秋頃からずっと思っていたのに、気付いたら年末なので…、2年ぶりに今年1年を振り返りたいと思います。

(私が代表を務めるirOdori〜彩り×踊り〜[イロドリ]の今年1年振り返り動画もぜひご視聴ください!)

アライとして登壇しました

10月に初めてLGBTQイベントに登壇させていただいたのが、発信したいと思ったきっかけです。

irOdoriの仲間のご縁で、グローバルIT企業Teradata様の「Allyship Summit」という社内イベントのパネルディスカッションに、パネリストとして登壇させていただきました。

そのイベントは職場でのアライシップを高めることを目的としていて、私はアライ(LGBTQコミュニティに連帯する人)の立場で参加しました。

私は「会社のLGBTQに関する社員リソースグループのリーダー」かつ「irOdoriという団体でLGBTQコミュニティを支援する者」と自己紹介。ちゃっかりirOdori海外デビュー🌏✨

他のパネリストはHead of HR(人事部長)など立派な肩書きの方々でした。その中で、唯一の日本人の私は、多くのLGBTQ当事者と長く深く関わっている経験やこれまで学んできた知識を活かして、ファシリテーターや参加者から受けた、とても視座の高い質問に英語で回答しました。

イベント参加者はインド、オーストラリア、日本などのアジア圏の社員の方々で、300人以上いらっしゃいました!

いつか登壇するかもと思って今年春に購入した白スーツもデビューしました✨(Teradata様のHRの方が撮影してくださいました)

ほぼ同時期には、ゲイYouTuberかずえちゃんのLGBTQ ALLY 100人動画に参加させていただいたことをきっかけに、アライを研究していると言うある大学生からインタビューを受け、1時間ほどお話させていただきました。

(どこかにいます☝️)

11月には、トランスジェンダーの方々の尊厳と人権を訴えるパレード「東京トランスマーチ」とアフターパーティーに参加し、irOdoriの別の仲間にお声掛けいただき、アフターパーティーに参加されていた数十名の方の前で一緒にスピーチさせていただきました。

アフターパーティーにて、irOdoriの仲間・千倉よしのさんと共に(撮影:irOdori仲間、イーロン・ヤスシ(he/him)

このような機会をいただけてとても感謝しています。

将来のアライに届けられたら

人前でお話させていただいた感想は、シンプルに「楽しかった」!もっともっと多くの人に向けて、アライとしての自分の思いや考えをお話したいと思いました。

その理由は、私の話を聞いてくださった方の中から「アライになりたい」と思ってくださる方がいるかもしれないからです。私が東京レインボープライドがきっかけでアライになったように、誰かがアライになるきっかけ作りを私が作れたら、これ以上嬉しいことはありません。

私はアライが増えれば増えるほど生きやすくなるLGBTQコミュニティの方々が増えると信じています。だから理想を言えば、全員にアライになってほしいです。

ただ、少しネガティブに聞こえるかもしれませんが、アライになりたくてもなれない人がいる、ということも実感する出来事も今年ありました。

アライとしてLGBTQコミュニティのために行動するためには、以下のような要素が必要かもしれない、と感じています。

  • 自分自身の生活基盤が安定していて心身ともに余裕がある(自分が幸せじゃないと他人を幸せにできない

  • 自分とは異なるコミュニティに臆せず入っていける(いくら机上で学んでも絵空事しか言えない。多くのLGBTQ当事者と直接対話して初めて、彼らから見える世界を垣間見れる

  • 自分は自分、他人は他人、と線引きができる(LGBTQを取り巻く差別的現状やヘイトを見聞きする際、自分ごととして考えすぎず、冷静に怒れる

  • 理解できないものは理解できない、と割り切れる(科学的に証明されていない場合もLGBTQ当事者と同じ経験ができない場合も多いため、すべてをロジカルに理解しようとしない。必要なのは理解力ではなく把握力

(アライとは?について、こちらでも深く議論しました)

私自身、アライになりたいと思ってから実際に活動を始めるのに2年くらいかかっていて、その間は新社会人として必死に生きていたと思います。活動しようと動き始めた当初も、今まで知らなかったいろいろな世界を知って苦しむこともありました(今もあります)。

だからアライになるきっかけがあっても、今すぐもしくはずっとアライになれない人もいるかもしれません。でも話を聞く人の中にはいつかアライになる人がきっといると思うので、私の思いを届けたい。そして私はアライになれたからこそ、アライを続けます

ぜひご相談ください

私は勤務先の製薬企業で、2019年からLGBTQに関する社員リソースグループにグループ立ち上げから関わっています(Facebookで活動の一部をシェアしているので、つながっている方はぜひご覧ください!)。
来年からはグループのCo-leaderとして企業と社会の多様性・公平性・包括性(Diversity, Equity and Inclusion)に貢献していきます。

企業の人事かアライグループに属して活動している人と、LGBTQ支援団体か個人でアライ活動をしている人はそれぞれいらっしゃいますが、私のように両方している人は珍しいと思います。

社外で当事者の方と深く関わりながら、職場で啓発活動や他社との連携を進められるのは私ならではの強みかなと思います。

来年もしこのような私が、皆さんや皆さんの職場に必要でしたらぜひご連絡ください!登壇でも大小問わず相談でも何でもやります。

上記でアライのハードルを上げるような書き方をしまいましたが、アライになりたいという気持ちがあればそれはもう十分賞賛に値すると思います。ぜひその気持ちを周りに伝えてください😊

では、良いお年を!


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