逃避乞

深夜 無理やりにカフェインを詰め込んで クーラーもつけっぱなしで外へ飛び出して 空っぽのバス停留所に座りタバコを吸う   意味も動機もありやしないのに  ただ衝動として湧き出たどうにもならない落ち着かなさが  落ちきった帳をちぎって僕を誘い込む   都合よく忘れた傷だらけの自分の体に  更に自傷を重ねる馬鹿らしさ哀らしさも  僕の全部ごと闇に紛れて溶けていくような  今はただ そんな甘えを晩夏の夜の柔らかい空気に じっと身を委ねていたいのです

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