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やる気がないってなんだろう?

前の職場で働いていたとき、同僚が毎日のように「モチベーションが上がらない」とつぶやいていた。

やる気があるときは積極的に仕事をしているけど、やる気がないときは見た目にわかるくらい元気もないし、手も止まりがちになっている。ひどいときになると、機嫌が悪くて一日中スタッフと話さないこともある。

人間、やる気が出ないときもある。

でも、その人はほぼ毎日だし、みんなに機嫌が悪いことをアピールしていくるからタチが悪い。

私は働きづらくて仕方がなかったので、「あの人のモチベーションを上げるようにしてくれませんか?」と上司に相談した。周りの行動でやる気を出してくれると考えていたからだった。

その人のモチベーションを上げるために必要なこと、私は褒めることが一番だと思ったんのだ。だから、よいと思ったことは過剰すぎるくらい褒めちぎった。

でも褒めたときはやる気が上がるけど、時間が経つとまた元通り。そのため、褒める→テンションを上げるを毎回繰り返していた。


働いている側が疲弊する

一緒に働いている人たちは自然とその人に対して気を遣うようになっていた。

つねに顔色を伺っている状態。

表面上は笑顔でいたけど、息苦しくてたまらなかった。

「なんでこの人はやる気がないのに、この会社で働いているんだろう?文句しか言わないなら辞めればいいのに」

と、本人には言えないけどずっと思っていた。

再就職先がないと思っているのかもしれない。でも、やる気が出ない職場で働いているほうが辛いと思うんだけど……。

とにかく、その人のモチベーションを上げるたびに周りが疲弊していたことには違いない。でも働きやすさを解消するためには、この方法しかなかった。


モチベーションは人に上げてもらうものではない

一緒に働いているときには気づけなかったけど、そもそもモチベーションは人に上げてもらうものではないと思う。

周りがどんなに頑張っても、価値観が違うからその人の基準とは合わないこともある。その基準は満足すればするほど上がっていくから、どんどん要求が高くなる。

もう、いたちごっこだ。

仕事なんてモチベーションが上がらないけど、やるしかないと思って自分自身で鼓舞している人がほとんどだと思う。

やる気が出なくても仕事中は辛い顔をしないで働いている人なんてたくさんいる。

だから、その人が自分でモチベーションが上がらない原因を考えて、対策していくしかないのかもしれない。


人間関係って本当に大変

働きやすい環境を作るのは大切だけど、他人に振り回されてしまうと自分を追い詰めてしまう。

かといって、放っておくと「私は必要とされていないんだ」とネチネチ言ってくる。うーん、必要としてると言葉でも伝えているんだけどなぁ……。

社内での円滑な人間関係を築くには、我慢しなくてはいけないこともたくさんある。少人数の職場ならとくに。お互いの相性もあるから、全員と仲良くなるのはまず難しい。

私はこの環境に耐えられなくて、結局は仕事を辞めてしまった。


周りがどうこう言っても本質は変わらない。その人が自分で気づいて行動するしか解決法はないんだと思う。

辞めてから思うんだけど、私がその人に考えるきっかけを与えることができたら、もしかしたら何にか変わっていたかもしれない。他人に言われて初めて気づくこともあるから。

でも一緒に働いているときはそんなこと考える余裕もなかった。自分自身が必死すぎたから。後悔もあるけど、今は自分のことをいたわりながら経験を生かして前に進むことが私のやるべきことなんだと思っている。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

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