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夢の続きは…

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僕が夢で見た題材をそれぞれ短編小説にまとめています。夢の中の話なので話の展開が急だったり、設定が現実離れしていることもしばしば。新しい短編小説の形。個人的に勝手にニューフィクショ… もっと読む
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壁のオトコ

それはある夏の日、蒸し暑い夜中の出来事だった。 いつもと同じ時間に、同じように布団に入り、同じように眠っていた日のこと。 夜中にふと目が覚めた。少し体が汗ばんでいるように感じた。 「少し水でも飲…」 気づくと、目の前の壁にオトコの顔が浮きあがっていた。 まだ布団の上に寝転んだままの僕は、目の前の壁のオトコと目が合ってしまった。その距離、わずか20センチほどだった。 壁のオトコは、目と鼻と口がかろうじて認識できるくらいだった。 壁のオトコは、僕の目を見ながらこうい

餃子の博物館

「今どこにいる?」 「遅くなってごめんねー!もうすぐ着くよ!」 今日は友達のマリアさんとテーマパークに遊びに行く約束の日。最近連絡を取ることが多く、一緒に遊びに行くことも多い。 彼女は27歳独身。ギャルのような清楚なような、よくわからないが明るい、そんな人だ。 今日もいつも通り10分程遅れるらしい。 「ごめん、おまたせー!結構待ったよね?」 「いや、全然待ってないよ。じゃ、行こうか。」 僕も5分程遅刻したのは内緒にしておいた。 「ねーねー!どこから行くー?」