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量をこなしてから質を求める

今回は、何かを身につけたり、できるようになったりするために練習する、という場面において、
練習の、量をこなすのか、質を求めるのか、ということについて、僕なりの考えを書いてみたいと思います。


今のところのじゅんじゅん的考えとしましては、
最初は量をこなして、基礎的なことができるようになってきたら、質を求める、という考えです。

この考えに至った背景を書きますと、
高校生の頃、僕は数学が苦手科目でした。
高1の前半は、定期テストで2回に1回は赤点を取っていました。

その日の学校の授業で習った箇所の、教科書の練習問題を解こうと思っても解けず、
問題集の問題は解答を見ても解き方が分からない、という感じでした。

それでも、毎日の授業の宿題や、課題の問題に、1つ1つ向き合っていくことを続けていたら、
確か高1の10月ごろだと思うのですが、1度解いた問題の、同じような問題は2回目以降は解ける、という感じになってきました。
(この頃から数学のテストで赤点を取らなくなったと思います)

そこからは、いろんな問題を解いていくことで、解ける種類の問題を増やしていく、という段階に入っていきました。

そして、高3の頃には、質の高い問題を解いていくことで、応用力が身についていく、という段階に入っていました。


このことを、脳内の神経ネットワークで解説してみようと思います。
(脳科学の専門家ではないので、あしからず…)

ちなみに、脳内の神経ネットワークとは??といいますと、
脳内では、たくさんの神経細胞がつながりあって、信号を送り合って、
ネットワークを形成していくことで、
私たちの体が活動できたり、能力を発揮したり、
ということができていたり、できるようになります。

自転車に乗れなかったのが、練習することで乗れるようになるのも、
自転車の練習をすることで、自転車の乗り方についての脳内の神経細胞のネットワークができていって、
自転車に乗れるようになる、という感じです。

新しい分野のことを始めようと思ったときに、
最初は、その分野の脳内の神経ネットワークが形成されていないので、
ちんぷんかんぷんだったり、手も足も出なかったり、という状況で、
当然ながら、応用的なタスクに手を出しても、歯が立たない、という感じです。

最初のこの段階では、練習の量をこなすことで、脳内の神経ネットワークの基礎を作るのがいいのかなと思います。
僕の数学の例でいいますと、高1の前半の頃は脳内の神経ネットワークが全然できていなかったのが、
練習問題に向き合うことを続けていくことで、脳内の神経ネットワークができてきて、高1の10月ごろには、同じような問題は2回目は解けるようになってきた。

そこから、いろんな問題を解いていくことを続けていって、量をこなしていって、
脳内の神経ネットワークを強くしていって、
高3の頃には、質の高い問題を解いていくことで、応用力を高められるだけの、脳内の神経ネットワークができてきていた、
ということかな、と考えています。


作曲においても、作曲をはじめた初期の頃は、曲のクオリティとかを考えずに、ただ曲を作っていた感じで、
作曲の先生に習っていた時も、先生の指摘に対して、直して送って、また直して送って、というのをひたすら繰り返していました。
そういったことを繰り返していくうちに、だんだん自分が思う曲を作れるようになってきて、
そこからは曲のクオリティにこだわって曲作りをしていって、だんだん作る音源のクオリティも上がっていきました。

このことも、最初は量をこなして、基礎的なことができてきてから質を求めていく、ということの事例になるかなと思います。

ある作曲ゼミでは、「まずは100曲作りなさい」と教えられるそうなのですが、
やはり、まずは量をこなして、基礎的なことができるようになりなさい、ということなのかも、と思ったりします。


これらのことから、何かを身につけたり、できるようになるための練習においては、
最初のうちは量をこなして、脳内の神経ネットワークを作っていき、
基礎的なことが一通りできるようになってきた段階、脳内の神経ネットワークがある程度強くなってきた段階で、そこからは質を求めていく、
というのがいいんじゃないかなと、僕は考えています。


スポーツなどにおいても、最初は素振りなどの練習を繰り返すことで、基本的なフォームを身体に染み込ませる、ということをやると思います。
そして、基礎的なことが一通りできるようになってから、実戦的な練習に進んでいくと思います。

僕も中学生の頃に部活でソフトテニスをやっていたのですが、
最初はボールを打つ時の動作を、素振りを繰り返すことで身体に覚えさせて、
その次に、ネットに向かってボールを打つということを繰り返して、
それがちゃんとできるようになってから、コートでボールを打つ、
という順番でした。

普段の練習も、毎日基本的な練習に時間をかけて、時々実戦的な練習をする、という感じだったのですが、
これも、基礎的な練習の量をこなすことがまずは大事、ということだったのかな、と、今思い返すと思ったりもします。
(スポーツに関しては、僕はあまりわからないので、すみません)

といっても、僕はテニスは下手だったんですけどね(笑)


そんな感じで、何かを身につけたり、できるようになるための練習においては、
最初は量をこなして、基礎的なことができるようになってきたら、質を求めていく、というのがいいんじゃないかと僕は考えています、
というお話を書いてみました。

仕事やビジネスで結果を出すには、といったことに関しては、また違う話になってくると思います。
そういったことに関しては、詳しい方の話を聞いてみてください。

読んでくださり、ありがとうございます!!