菊地紗弥佳

きくちさやかです。

菊地紗弥佳

きくちさやかです。

「幸せ」が、自分として生きる意味を奪ってきた

最近。人生がすごく豊かです。 充実していて幸せに溢れています。 だから、すごくすごくすごく空っぽです。 深く考えたり、自分と対話せずとも歩いていける。そんな生活になってきています。 全てを幸せと捉えることができていて、何も考えなくても普通の顔して生きていけるんです。 空いていた穴がその幸せで埋まっていって、その勢いで自分の中の全てが流れていきます。 自分の存在意義まで。 自分は誰なんだ。って考える必要もないので考えません。 "頑張る"が目に見えてできている感じが本当に気

菊地紗弥佳

    • 本のしおりがこーひーの中にはいった。

      布のブックカバーについている、しおりとして使っているヒモがほっとこーひーの中に入った。 なんだかそれが嬉しかった。 この世界に馴染めたと感じた。 こーひーの中に入った時、どんな反応にどう魅せた方が一般的な人間らしいかなと考えたけれど だれも見ていないからどんな顔してどんな取り方をしても良いかって少し笑った。 だけどやっぱりどうしようって考えて、結局プランFの方法にしてみた でもだれも見ていないからだれからもどうも思われない (プランの名前も中身も少し適当だ) ヒモ

      菊地紗弥佳

      • 始まってしまうんだな。

        きくちさやかが崩れていくのを側からぼーっと見ている感覚があったんだ だけどそれをなんとも思わなかった 嬉しいとも悲しいともなんにも。 ぼーっとしている自分を側から見て、「恐怖を感じなきゃな」と少しだけ思った 何かを動かして動かなければ、「恐怖を感じなきゃな」という気持ちと一緒に消えてしまうかも。って思った 頭を回そうと思うことが難しかったから、運動みたいなことをして物理的に動いてしまえって。 なわとびをしてみた 気づいたら5000回飛んでいた 飛んでいる間だけ自分と自分を

        菊地紗弥佳

        • あの日の心をそのまんまに

          みんな同じ時間を この同じ世界で ずっとずっと一緒に 過ごしているんだな って思うと 本当に本当に本当に怖くなる この時間もあの人は息をして 時に笑って泣いて集中して。 想像をしただけで 恐怖に包まれて1人になりたいのに 心が1人にさせてくれなくなる 涙が流れそうになる ここで泣いたら本当に怖くなっている という証拠になってしまうので 絶対に泣かない むりだ。 この世界で生きていくのはたぶんむりなんだ 苦手だ。 みんなで一緒になんかむりだ あ

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        「幸せ」が、自分として生きる意味を奪ってきた

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          自分が壊れちゃうぞ！っていう風邪

          今これをしないと自分が壊れちゃうぞ！ っていう風邪をひくことがよくある 先日は 今この場で口で音を鳴らさなきゃ自分が壊れちゃうぞ！！！ の風邪をひいた 外で人もたくさんいたけれど 壊れたくないなと思ったので口で音を鳴らした 変な人に見られるのは苦手なので いつもの癖のように。清々しい顔をして。頭をかきながら。鼻もかいたりしながら。 大きくならないように ぽっぽっぽっぽっぽっ ちぅゅーーーーーー ぷくぷくぷくぷくぷくぷく ぱっぱぱ。ぱっぱぱ。ぱっぱぱ。ぱっ

          菊地紗弥佳

          自分が壊れちゃうぞ！っていう風邪

          菊地紗弥佳

          そう思えてしまうほどのしあわせ

          耳にものを入れずに 右手にお馴染みの四角を持たずに いつもの道をいつもの時間に歩く それだけで全く違う景色に見えた どこだろうここは。 それが大袈裟じゃないくらい いつも見ている色も形も ぜんぶぜんぶ違った そう言っているうちにどこかわからなくなってきた 迷子になりそうだ 見たことのない赤いコーンにかかっている黒と黄色をくぐり抜けて知らない建物へ逃げた 知らない音も聞こえてくる 「こういうの好きなんだよね」 「こういうの憧れる」 なんて昔から写真集を見てほ

          菊地紗弥佳

          そう思えてしまうほどのしあわせ

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