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サバと日帰り出産

デンマークのスーパーで手軽に買えるサバの燻製。大根おろしとライムを添えて食べると絶品。そしてサバの燻製を食べる度に思い出すのは、次男出産。

次男が生まれたのは、10月27日。朝早くに陣痛がやってきた。長男出産の教訓「出産するときには米」をしっかりと覚えていたので、陣痛開始とともにご飯を炊き始める。朝7時半。パートナーMが長男を幼稚園に送っていく。「ママ赤ちゃん産んでくるね。」と送り出したのを覚えている。陣痛の合間にシャワーを浴び、小さいおにぎりをたくさん握る。陣痛の感覚が狭まってきたので、病院に電話。確か5分間隔になったら、病院に行って良いと言われた。おにぎりを出産バックに詰めていざ出発。

水中出産を予め希望していたので、バスタブのある部屋に通される。なんとも穏やかな出産だった。浮き輪でプカプカしながら、助産師さん、Mとおしゃべり。「音楽でも聞きながら、ピナコラータでも飲みたいわ。」と冗談を言ったら、ラジオを持ってきてくれた。病院到着から2時間半後の11時16分次男出産。後産も終わり、家族3人水入らずで過ごしつつ、おにぎりをモグモグ食べる。経産婦は日帰り出産がスタンダード。出産4時間後には「もう、引き止める理由がないわ。(=もう帰ってね。)」と言われ、ヨタヨタ洋服を着て、廊下の壁に手を付きながらヨロヨロ駐車場まで歩いた。

帰宅途中に寄ったのは、地元のスーパー。私は流石に車の中で待っていたけれど、Mにサバの燻製を買ってきてもらった。出産当日の私のお夕飯は、朝炊いたご飯、サバの燻製、インスタントのお味噌汁だった。染み渡る美味しさ。サバの燻製を食べると、次男出産の日を思い出す。



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