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静岡おでん、タコス、タブーレ、チリビーンズ…。

今から2021年10月10日の1食目を食べます!いただきます!…って、おかしいです、きっと変です体調が。

調べられる範囲で検索しても、いや、それ以前にドクターからは後遺症でしょうという事で、実際に対処療法としての処方薬もあります。

戻ったはずの味覚が、何か変です。

食べたいものを思い浮かべることは出来ます。
徒歩圏内なら多少はフラフラしながらもスーパー等、行けます。

今から食べますものは、散々悩み抜き、おにぎりです。

しかし今の味覚障害的な私には、何を噛んでいるのか何をいただいているのか、わからなくなります。

シラスの味は、その塩味というか潮騒の風味というか、味覚というよりもその景色を想像しています。波の音、イカ釣り漁船の灯り、汽笛が聞こえ…、果てしなく想像します。

シラスとあまり関係無いのですが、、。

そして果てない空想の中、とある街の片すみで、二階が住居、一階はカウンターと数席、漫画・ドラマ・映画『深夜食堂』のように「豚汁」は必ずあり他はその時により変動するような、私は中古の建物を購入しリノベーションしつつ二階に住まいます。

一階の店舗を私は独り切り盛りしながら、ふと、好きなひとに会いたいなと願いながらもいや駄目だ私にはそんな資格も立場も無いと思い直し、"静岡おでん"用に牛すじの下茹でを始めます。

二度目の茹でこぼそうかという寸前、お店の引き戸が静かに開く音に振り向き、私はガスの火を止めます。

カウンターに立つ私の視界には、え…、○○さん…、嬉しい…とかなんとか言いながら、今ちょうど、トルティーヤを焼いたばかり、タブーレ(パセリとキヌアとフェタのサラダ)とザジキ(キュウリとヨーグルトのディップ)もあります、いかがですかと、、

もう一体全体、どこの何のお店なのか、そしてこの空想のため、いまだにおにぎりを食していない私です。

タブーレ、おいしいですね。スーパーで大きめなパセリの束を見ると、キヌアを茹で又は炊き、フェタとトマトやオリーブ、そうすると国は様々になりますが、ザジキ、チリビーンズ、ワカモレやサルサその他色々を作ります。

今は全然、全く作る機会も無く、数年前までは友人たちと「タコパ」=私には主にタコス・パーティーですが、時々、楽しんでいました。

食欲は無いですが、おいしそうなものの写真をみたり、楽しいです。

微熱続きの今は「こういう時」なんだ、と考えるようにしています。

薬の副作用からか半分眠り続けるような日中や、ツラいな苦しいなと思えば思うほどに泣かないぞとグッと堪えていた今までの自分からは解放したくなり、もう泣いちゃいます。

泣いてもいいのかなと思えるようになり、気づけば頬をツツツーと流れます。

ひとを想ったり、音楽をきいたり、演奏をみてきける席で、もう、泣いちゃいます。

実際に今年は、何度もそういう席で、気づけば泣いていました。

私は、変われたのだろうか。

心のひだの向こう側に隠して隠して張り詰めすぎていた琴線を、今、やっと緩めてチューニングし始められているのだろうか。

あのままでは、弦がブチッと不穏に切れる寸前でした。
いや、6弦のうち数本は切れていましたが、知らぬふりを決めていたのは私自身です。

今年の私は新型コロナになり後遺症になり、昨年の私はコロナ禍という未知のうずに自らのみ込まれ寝込み続け、その時のなか、ひとすじのひかりに気がつく奇跡に出逢い、今は人生で三本目のアルトサックスに触れる日・吹けるときを心待ちに、希望と目標と、そして「泣くことが出来る私」にもなれた。

生きていきます。
今はこういう時、でも治っていく。

いつも、ありがとうございます。さやか

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