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マダムの会話


ある日電車に乗っていたら、ちょっとだけ私の心をくすぐる会話が聞こえてきた

「ほら!○○さん!ここ(席)、空いてるわよ」

マダムとマダムの会話。

「やーね、座れるわけないでしょ
私鉛筆じゃないんだからw」

(マダムは語尾にwなんてつけませんが、表現するならこの雰囲気だったため使用)

チラッとその声のした方を見てみると、マダムとマダムのお子さんだかお孫さんだかなど、ファミリーっぽい雰囲気の空間だった。多分その一帯座っている人はマダムらの身内。

Aマダムからしたら、大人が座れるほどは隙間がなかったのかと。でもBマダムは、せっかく席が空いてるから座らせてあげたかったのだろうと。
と、その辺のことはどうでも良くて





わたし、えんぴつじゃないんだから?????





なんという表現!!!!!


相場は
「やーね、そんな細い隙間、私じゃ座れないわよぉ」

「やーね、そんな幅じゃ座れないわよぉ」

みたいなところだと




なのに。なのに。Aマダムは鉛筆でご自身を表現なさった!!!
鉛筆じゃないんだから、という否定ですが!
はぁ〜。
鉛筆ねぇ。
細いというのを鉛筆で咄嗟に例えるとは。
思わずメモしましたね〜
本当にナチュラルな会話の流れだったんですよね〜
言ったった感()がなかったんですよね〜
聞けてラッキーでした

もっと聞いていたら、またハッとする表現が飛び出してきそうな気がしましたが、その後は特に何も起こらず。ですがその一文だけでも聞けて良かった。
Aマダムに幸あれ。
Bマダムも。
てか人類みな幸あれ。

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