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いつか忘れてしまうもの

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書き留めないといつか忘れてしまうような、小さな記憶を書き留めたエッセイ。
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記事一覧

想いも一緒に受け取れるような、買い物をしたい。

だれかを応援するために、自分のお金を使いたい。だから作る人、売る人の想いがこめられている…

ことばで過去を掃除する。

昨日の記事。 mimari800さんの素敵なイラストを見て、ふっと思い出した記憶を書き出したもの…

神戸、喫茶店、母とふたり。

「蔦がからまったレンガ造りの喫茶店で、本を読んでみたい。」 ソファでごろごろしながら言っ…

どこまでも走れるおしゃれな靴がほしい。

・・・と知人に言ったとき、「体力増強シューズだね!」と言われた。違う、そうじゃない。 外…

きっと、何者かになりたかった。

「西の魔女が死んだ」を久しぶりに読みたくなって、本屋に行った。残念ながらお目当てはなかっ…

物語の世界に、旅に行けたら。

長いこと、物語が読めずにいる。 教科書や論文やコミックエッセイ、随筆ならぎりぎり読めるの…

ほんとうにせかいをまっさらにみているか?

長文読解の国語の読解問題のストーリーやフレーズが、心にぺたりと貼り付いてしまったことがある。 チャイムの音と同時に否応なしに、物語のごく一部だけをするっと抜き出したものと向き合って、時間がたつとぱっと見えなくなってしまうから、続きが気になって仕方ない。出典をメモするのを忘れると、調べようもなくなって、トラウマみたいにもやもやした記憶として残る。そんな話がいっぱいある。 あの日の古文もまさにそれだった。 人物Aが、人物Bに手紙を書いている。Aは都に、Bは人里離れた山奥の寺

ドイツの片隅で巨大な生春巻を食べながら、言葉の偉大さを噛み締めた話。

なんとなくよく見かける気がする風のタイトルにしてみた。あまり意味はない。 少し前に出張で…

おそろいのゲッコー仮面。

今日は変わったお客様がいらっしゃいました。(写真はいただきものですが、まさにこんな感じ。…

こまごましたものものの、ちいさなつらなりたち。

おどろくほど些細で、こまごましたものもので自分が出来上がっているような感覚があります。 …

大人の階段はどこにあるんだろう。

実家に帰り留守番をしていたとき、リビングにカードの箱が置いてあるのに気付いた。昨日兄家族…

30日チャレンジ:毎日投稿1か月挑戦、終了間際に思うこと。

6月1日、「とにかく1日1記事、挙げてみよう」と思い立った。後から「やっぱりなし」と言えな…

みんな、不条理を生きてきた。

夫が某ゲームを始めた。昔流行ったRPGの復刻版で、ストーリーはそのままに、映像がとても綺麗…

書きたい私とやめたい私。

「とにかく1ヶ月、毎日noteになにかアップする」を目標にした先月。無事に達成しました。 途中から心に決めていたことは「7月1日はぜったいに何も書かない」こと。 そうじゃないと、やめられなくなってしまう、と思ったからでした。 1ヶ月なら、毎日あげることそのものを目標にしてもいいでしょう。 でもその先は? その先も、ただ「文章を書く」ことだけを目標に書き続けるわけにはいかないだろう、と思ったのです。ただの漫然とした作業になってしまう、と。 それなのに。 朝から結局