30日チャレンジ:毎日投稿1か月挑戦、終了間際に思うこと。
6月1日、「とにかく1日1記事、挙げてみよう」と思い立った。後から「やっぱりなし」と言えないように記事で宣言して、実際に書き始めて、ついに28日目まで来た。本来、振り返るのは達成してからだろうが、PCに向かって記事を書けるのが週末だけだと思われるので、2日前に少し振り返ってみることにする。
全体を振り返って思うのは、とにかく楽しかったということだ。会社の資料作成やビジネスメール以外で、文章を書くということそのものが、かなり久しぶりの経験だった。
そもそも、資料作成やビジネスメールというのは心の中にあるものを自由に書くものではないので、本質的には全く異なるものだ。自分の心のなかで繰り広げられるおしゃべりを、自由につらつら書くことは、とても楽しい時間だった。書けば書くほど、どんどん自由に考えが浮かんでくるのも新鮮な時間だった。私にとって、自分の心におしゃべりをさせる、いわば心のリハビリのような時間でもあったかもしれない。
はじめのころ、ハートが全然つかなくて寂しかった。自分のために書こうと決めていたくせに、何度も読み取りをしては、一向に増えない様子に少ししょんぼりしていた。正直、自分にはもう少しましな文章が書けるような気がしていたので、自分自身にもがっかりしていた。リアクションがないのがあまりにも寂しいので、実は自分でハートを押してみたりもした。
おそらく転機になったのが、「チョコレート、チョコレート」という記事だ。
この日私は、ものすごく久しぶりの外勤でへとへとだった。平日は帰りの電車で記事を書くことにしているのだが、この日は座れなくて、半分眠りながらスマホでぽちぽち書いてみた作品だ。書いてみたら、眠かったのが功を奏したのか、思ったよりも素直に書けた、と思い、こそっとコンテストに応募してみた。
その「磨け感情解像度」というコンテストに応募してみたこと、そして編集部のおすすめ記事に選ばれたことで、思いがけず沢山の方に読んでいただけた。勝手に慕っていた奥村まほさんにも目を留めていただいた。たくさんの方に目を留めていただいてうれしくて、本当にどきどきした。
これをきっかけに、「編集部のおすすめ記事」を読むようになった。(恥ずかしながら、自分が選ばれるまで、そもそも存在を知らなかった)そこで驚いたのが、丁寧に綺麗に紡がれた文章が、あまりにも多かったことだった。
私はとにかく毎日アップを、というのを目標にしているので、基本的に書いたものはそのまま挙げてしまうことが多い。特に平日は、通勤の電車のなかでも比較的静かな時間、長くても20分くらいで書いたものだ。少なくとも丁寧さではかなわないのは当たり前のことだが、自分に情けなさを感じるようになった。もっと丁寧に、自分の気持ちに向き合いたい、そうして書いた文章を挙げたいと思うようになった。
時間はやっぱりかけられなかったのだけれど、自分の気持ちに素直に向き合えたかな、と思うのは「ほんとうにせかいをまっさらにみているか?」だと思う。高校のときの忘れられない出来事だ。
(もし、この古文の作品タイトルをご存じの方がいたら教えてほしい)
一方で、書いている時間そのものはたったの20分とはいえ、何を書こうかと考えている時間や、ほかの方の文章を読んでいる時間も含めると、毎日の積み重ねはそれなりに時間をとられた。私にとって、noteと向き合うのは純粋に楽しい趣味の時間だ。スキルアップや資格勉強をもっとしなくていいのか、自分の楽しみに時間を使っていいのか、悩む気持ちも少し出てきた。
もうすぐ、目標にしていた30日が終わる。飽きっぽくて何事も挫折しがちな私にとって、こんなに素直に楽しく継続できたのは驚きだったし、少し自信になった。一方で、こんなにたくさん才能のある人たちのなかで、磨ききっていない文章を挙げ続けることにためらいも感じ始めたのも事実だ。
7月からどうするか。まだ心は決まっていない。ひとまずはあと2日。気楽に楽しめたらいいな、と思う。
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