「片付けると幸せになる説」は本当なのか。
今日はめちゃめちゃ伝えたいことがあって勢いで書いています。巷でよく言われる、アレです。片付けたら幸せになるとか、手放すといいことがやってくるとか? それについて、気づきになるヒントのようなものを見つけたので、共有させてください!
ご近所の田中さん
あるとき、ご近所の田中さんに声をかけられました。田中さんは、70代のご婦人です。
「お庭のミモザがきれいに咲いたのよ〜」
「ちょっと待っててね」
田中さんはお庭に咲いた「ミモザ」をチョキチョキして、「良かったらお台所に飾って」とプレゼントしてくました。
「そういえば、黒塗りのVOLVOなくなったんですね」
「そうなのよ〜〜、夫が亡くなったからずいぶん経つのになかなか手放せなくて、最近ようやく決断したの」
それまで「デーン!」とあった黒塗りのVOLVOは無くなり、風通しの良い空間になっていたのです。
駐車場に隣接しているテラスには、白いイスと白い丸テーブルが置いてあり、「ミモザ」のお花が飾られています。なんとも幸せな風景。
田中さんが白いイスに腰かけ、お花に囲まれながらリラックスする姿。天気の良い日におさんぽする姿を見かけるたびに、いい暮らしをされているなあ、幸せってこういうこなとなのかなあ……と思いを巡らせていました。
田中さんは黒塗りのVOLVOをすぐに手放したわけではありません。ご主人を亡くされてから、いきなりハツラツとした暮らしをされていたわけでもなく。田中さんの中でご主人に対して1つの気持ちの区切りをつけたときが、手放すタイミングだったのでしょう。
わたしの、ゆるミニマリスト生活
田中さんの暮らしに少なからず影響を受けたのでしょうか。わたしも、洋服、小物、チェストなど、たくさんのモノを手放して現在はゆるめのミニマリスト生活を送っています。
特に片付けに力を入れたのがキッチンです。
きっかけはコロナでした。清潔を保つために整えたキッチン。今でも定期的にモノを全部だしては拭き掃除をしています。
キッチンを整えたら「料理が楽しくなるんじゃないか」そんな期待もありました。
なぜかしんどい、料理
モノを減らせば片付ける時間を節約できるから、楽になると思ったのに、一向に楽にならない暮らし。そして、帰宅後につくる料理がしんどい。
どうして、このしんどいループから抜け出せないのだろう?
自分の生活を振り返って見ると、本当の休みが1日も無かったのです。
わたしは東京で娘と2人暮らしをしています。夫は単身赴任、実家は遠方。頼れる身内や親しい人はいない状態。タスカジ(家事代行サービス)に登録したものの、実際に利用する勇気もない。ぜーんぶ、ひとりで抱えていました。
そんな余白のない暮らし
いくらキッチンを片付けたって、料理を好きになれるわけがありません。常に疲れているのだから。休みたい!! ゴロゴロしたい!! それが本音でした。
ずっと時間に余白がない状態が続いていて、しんどかったのです。
わたしは、夫に「自分を休ませたいから仕事を辞めたい」と、ワガママを言いました。そんな理由で? と言われる恐怖に怯えながら。夫はすんなり受けとめてくれたし、わたしを攻撃するようなことも言わなかった。がんばれない自分を責めていたのは、わたしだけでした……(汗)。
結果、どうなった?
手放してからようやく息がつけるようになったし、念願のゴロゴロタイムを手に入れました。平日の朝・夕に娘の送り迎えをし、娘を待っている間、noteの記事を書いています。
時間の余白ができたことで
普段の料理に加えて、娘といっしょにお菓子作りをする余裕が生まれました。
楽しかった!
わたしは料理苦手でも、嫌いでもなかったんです。ただ、余白のない人生を送っていただけでした。
娘といっしょにするお菓子づくりは楽しい。
ノルマみたいにこなす料理じゃなくて、「誰かといっしょに料理がしたい」そんな自分の気持ちに気づきました。
手放すと幸せになる説
片付け界隈で言われている、「手放すと幸せになる説」の話に戻りますね。思うに「モノを手放したあとにどう生きたいのか」を自問自答する。これがキモになる気がします。
あと、一生懸命にがんばっている自分って好きなんです。周囲の人からも、仕事をして、1人で子育てして、家もキレイにして、すごいね〜」と言われることは「がんばっている自分」を認めてもらえるような気がしていました。
見栄を張っていたのでしょうね。
正体は、ゴロゴロしたいナマケモノなのに。
手放したら幸せになる。
片付けると幸せになる説は本当か?
わたしの経験と田中さんの考察から得たものは、
この3つが幸せにつながることがわかりました。
片付けること、モノを手放すことは、幸せになる1つのきっかけに過ぎません。一番大事なのは、自分を知ることです。「モノを手放したあとにどう生きたいか」を自問自答しましょう! わたしは答えが見つからなくてずいぶん遠まわりしてしまったので、あなたのヒントになれば幸いです。
黒塗りのVOLVOを手放した田中さん、大切な気づきを得るきっかけをありがとう。
こんど会ったらお礼を言います。
秋には干し芋を買って、12月までに新しい手帳を買いたいです。