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犬食の是非。韓国と宮古島。

休日の昼。

お気に入りの Podcast 「ニュース de 韓国語」 を聴いていた。

今回のテーマは犬食。
犬食。好き。

何故好きかというと、僕の地元宮古島にもかつて犬食文化があったからだ。

僕自身は犬を食べたことは無いが、
子供の頃犬を散歩させていると、港にたむろするおっさんたちに
「この犬は大きくなったら食べるか?赤犬だから美味しいはず。」
なんて宮古んジョークを飛ばされたものだ。

(へぇ!ゴールデンレトリーバーも赤犬という括りなんだ。オッサン達ってゴールデンレトリーバーを知らないんだ!ゴールデンレトリーバーを!)
と思ったのを覚えている。

因みにそのゴールデンレトリーバーは、内地から来た金持ちが引っ越しの挨拶に近所に子犬を配っていたので母親が貰ってきた。

金持ちは発想がおかしい。


しかし、赤犬が美味いというのも韓国と同じで面白い。
色で違うのかしら。

ウチの親世代の子供の頃の話を聞くと、
「可愛がっていた犬が夕食に出てきた。悲しくて食べれなかった。」
というのがありがち。

話は逸れるが、ウチの母親は猫が夕食に出てきたことがあるとか。
猫を食べると病気が治るという迷信があったらしく、体の弱い弟のために出されたようだ。普通にトカゲとかもよく食べたそうだ。
野蛮と言われればそうかもしれないが、普通に貧しかったのだと。

話を戻し。

僕世代(30代)で犬を食べたことがある奴に会ったことは無いし、「昔は食べる人がいた。」と昔話を聞くくらいで、食文化としてはとっくに無くなっている。

昔は貴重なタンパク源だったが、食文化が豊かになるにつれ
(牛とか豚の方が普通に美味い。)
となったのだろう。


個人的には犬食を野蛮だとか思わないし、何なら一度くらい食べてみたいと思っている。

なので、初ソウルで妻に「何食べたい?」と聞かれた時、
「犬!」
と言って滅茶苦茶引かれた。

その時初めて知った。
韓国で犬食は一般的には廃れた食文化であり、外国人から「犬食文化のある国」と思われることをよろしく思っていないようだ。

なんでや。
日本も諸外国から野蛮と言われても頑なに鯨も馬も食べるじゃん。
韓国も西洋文化に負けるな。犬食え。

と思ったけど、普通に牛、豚、チキンの方が美味しいのだろう。

犬可愛いんだけどな。
一度くらい食べてみたいな。

さかな君だって魚食ってるしな。


追伸

因みに、犬を殺して食べる人のことを宮古島の方言で
「インクルシャー」と言う。
犬を殺す人と言う意味だ。そのまんま。

父親の話によると、
インクルシャーは左手に持った餌で赤犬をおびき寄せ、
背中に隠し持った棍棒で犬の頭を叩き割るそうだ。

どの人間がインクルシャーなのか犬たちは何故か知っていて、
インクルシャーが来ると吠えるんだと。

インクルシャー。
妖怪みたいだな。


追伸の追伸。

昔、宮古島にはインクルシャーというバンドがいた。
かなりハードコアでカッコよかった。

イーザトサイダーズというバンドもいた。
それもハードコアだった。

と言うかハードコアしかいなかった。

以上






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