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2日間 視力を失った話

人生の中で痛かった経験第1位に躍り出た出来事があったので記します。
ちなみに2位は出産、3位は胃腸炎。

なにが起きたのか

日曜日の夕方、息子(4歳)を保育園のお友達と広場で遊ばせて、そろそろ暗くなってきたね〜って、帰ろうとした頃。
なんか視界に白いモヤがかかってきた。コンタクトが汚れたかな?と思って特に気にすることなく帰宅。18:30。
帰宅してコンタクトを外して目薬をさしても、白いモヤが消えない。消えないどころか、どんどん広がっていく。
あれ、このままどこまで見えなくなっちゃうんだろう…と不安になり、症状をググったりしてる間に、右目に痛みが出てきた。効くかわからないけど鎮痛薬を飲む。
やばいかも、どうしようと思いながら猛ダッシュで晩ご飯の支度と息子をお風呂に入れたりした。
そうこうしている間にも痛みが増していく。もう両目が痛くてまぶたがあけられない。夫の帰宅は0時過ぎる。痛すぎて気を失いそう。
息子にiPhoneを操作してもらって119に電話。(日頃からiPhone触らせといてよかった〜)
「救急なのかわからないのですが・・・」と症状を伝えると、『今すぐ向かいます』とのことで救急車到着。息子と2人で救急車に乗る。21:30。

医師の診断

『角膜がはがれてますね〜。あ〜これはかなり痛いですよね。』
「角膜ってどこですか?」
『要は黒目のことです。』

黒目に傷がついたり、剥がれたり(?!)しているらしい。
正直、それだけ?!と思った。こんなに痛いのに?手術とか不要なやつですか?こんなに痛いのに?なんか脳とかの病気じゃないですか?本当に?こんなに痛いのに?

麻酔が効いている間はほんの少しだけ目が開けられた。この間に帰宅しようと思ったけど、無情にもこの麻酔が20分くらいで切れる。
案の定タクシーに乗ってる間に完全に麻酔が切れて、途中で目が開かなくなる。
家の鍵を開けるのも息子がやってくれた。病院で事情を説明してくれたので、タクシーの運転手さんもかなり気遣って手伝ってくれた。この恩は忘れません。23:30。

原因

救急病院で『眼科で診てもらってください』と言われたので、翌朝に近所の眼科に連れて行ってもらった。まだまぶたは開けられない。
ちなみに激痛で一睡もできなかった。まぶたに無数の針があって常に眼球を刺しまくられてるような痛さ。痛すぎて何回か過呼吸になった。これは後から気づいたけど、歯を食いしばっていたようで奥歯が2本欠けてた。

眼科での診察結果『極度のドライアイで角膜が傷ついているし剥がれてもいる。そして話を聞く限りではなにかクリティカルな原因があったわけではなさそう

もちろんコンタクトのダメージもあったと考えられるけど、使い方や着用時間を考えるとそれだけが原因とは思えない。
おそらく
・常に冷房
・マスクをして長時間話す
・PCやスマホを長時間使う
・日中の紫外線
・目薬さしすぎ
・ドライサウナ
この辺の日頃のダメージが合わさって、一定のラインを超えてしまったんだろう』と。

眼科でも昨夜と同じ麻酔をされて、診察直後に少しだけ目が開けれた。息子の顔が見れて安心した。
そこから1日4回の点眼薬とまぶたの内側に塗る軟膏のおかげで、2日くらいで目が開くようになった。

見えない生活

まぶたが開かない生活は不便だった。
痛みがひどい間は会話や食事もロクにできなくて何も考えられなかったけど、痛みが少し引いてからは自分の無力さが悲しくなった。
冷蔵庫は開けれてもどこに何があるのかわからない。自分が今どんな服を着てるかわからない。全く気づかずに飼い猫を蹴ってしまったりした。
住み慣れた家の中にいるのに、不安な気持ちになった。

考えたこと

昨日眼科では『まだ細かい傷がついている』と言われた。10日間経って視力はだいたい元に戻ったものの、遠くのものはぼやけて見えるし、暗いところでの視力は確実に落ちてる。

日頃から健康に問題ナシの私が、まさか生活習慣のせいでこんな状態になるとは考えたことがなかった。
でも、もしこれが生活習慣が原因じゃなくて怪我や事故だったりしたら…
いつでも非常事態は起こりうること、状況によっては1人でどうにかしないといけないことに気づけた。

こんなことが起こらなければ良くも悪くもかもしれないけど、息子にiPhoneの操作を教えていてよかった。
口頭で全部の物の位置を説明できるくらい、家の中を整理整頓していてよかった。
見えないことの不便さやどんなことで自分が不安になるのか気づけてよかった。とか、色々考えた。

当たり前だけど、目は大事にするべきだと思う。目だけじゃなくて「健康な身体」の資産価値は高い。
歯とか肌とか筋肉とか内臓とかも全部、正しい知識を持って今まで以上に気をつかおう思った。

伝えたいこと

ただのドライアイも、ひどくなると数日まぶたが開かなくなり激痛が襲います。
私がお医者さんで言われたことは、結構誰にでも当てはまるような習慣だと思います。
見えない生活も目の痛みも本当に辛かったです。この経験が誰かのお役に立てれば嬉しいです。

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