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13年。初めて言葉にしてみる。


1文字目。もう涙が出そう。
誰にも話したことのない話を、ひとつずつ振り返ってみる。

気まずい話。聞く方も、話す方も。
だから聞かれたことも、話したこともない。


2009年10月末。小学4年生。 [震災の1年3ヶ月前]

宮城県で育った私は、私は全く知らない、愛知県に転校した。
理由は、前向きな父親の転職。
移ったのは10月ほぼ最終日だったことを記憶している。

どちらかというと田舎で、転校生なんか来ない地域。
加えて10月の末だなんて変な時期だから、すっごく注目を浴びた。

どうでも良い話。
東北では夏にしか蚊に刺されないもんだから「愛知ではハロウィンの日でも蚊に刺されるんだ〜」なんて思った記憶がある。
瞼を蚊に刺されて、担任の先生(すっごく良い人。オクダ先生。)に[もしかしたらこの子は虐待されているんじゃないか]って心配された笑笑

もちろんそんなはずは無い。私は愛情豊かな両親の元で育った。


2011年3月上旬。[震災の月]

私は6年生。もうすぐ卒業。
宮城から愛知に転校してきて、1年3ヶ月。

周りの環境のおかげですっかり馴染んできた頃。
正直、名古屋で過ごした1年3ヶ月の方が記憶に残ってると思えるほど、濃い1年3ヶ月だったと感じる。

周りのみんなが本当に良い人だったから、こう思えたんだと思う。
恥ずかしくて言えないけど、同じ社宅の唯一の同級生が特に。



2011年3月11日14:46

卒業式の予行練習をしていた。

1人ずつ名前を呼ばれ、返事をして卒業証書を受け取り、体育館のステージから階段を降りて、1人ずつ証書を受け取り、体育館内に用意されている椅子に座る。
そんな練習をしている時だった。

苗字の一文字目が「ま」だから、圧倒的に最後の方。
数人だけがステージに立っている状態で…

大きく横に揺れた。


私はステージに立っている側だったから、頭上のライト(あるじゃん、いつ使うのかわからない、カラフルに光るやつ)が揺れていて、

「落ちたら死ぬな〜」とか呑気に思ってた。



ここからは考える間もなく、時間が過ぎた。
覚えている限りで書く。


直後、誰か先生が『こそっ』と、
「宮城に津波が来て、よくない状態である」ということを伝えてくれて、
知った。


小学生ながらに、頭が真っ白になった記憶がある。
そのあとのことは、正直覚えていない。

すぐに全校生徒がグラウンドに集められ、
下校させられるように指示された(正直頭真っ白で覚えていない。多分)。


当時、6年生の分団長(地域で一緒に帰ろうね。のグループリーダー的なやつ)だった私は、
真後ろから無邪気に喋りかけてくる、1年生にも反応してあげられず、涙を隠すので必死だった。


…        


正直、その当時家に帰って、両親(山形・宮城の出身)がどうだったか、とか、


自分が学校に登校していたのか、当時のニュースがどうとか、1週間以上、記憶が無い。


多分両親は2人で相談して、私にテレビとかを見せないようにしていたのではないかと予想する。

彼らにとって生まれ育ち、見慣れた地域が、信じられない光景で映し出される映像を直面した時は、

私が想像もできないくらいには、不安だったと思う。
(その当時、しばらく連絡は取れずで、最悪の想定も聞かされた記憶がある)



正直ここから先は書くのが怖いね。わからん。


十数日後(?)

一旦。親戚含む、祖父母のの安否は確認し、
ニュースも見た記憶がある。




何度も書くが、記憶は曖昧である。
(時系列とか違ったらごめん。)


当時は、物資が届かない状態。

公園のなんとか出る水で、頭を洗うのに行列だったらしい。
3月の東北。もちろん真水。

なんとかカップ麺ふやかせる。


こんな状況ってこともあり、
両親が、住んでいた地域で物資を(親戚から必要なものを聞いて、それらホワイトボードに記載し)回収していた。

自力(?)で東北まで届どけたらしい。
今思えば、相当大変だったと思う。

当時、確か福島あたりで道が分断され、
交通網が閉ざされたが、多くの人が駆けつけたって話を聞いた。

(成功したのかはわからん)



後から聞いた話によると(当時の私はもちろん知る由もない。)、


血縁を超えた親戚で助け合っていたらしい。
(遠い親戚同士で。例え会ったことがなくても。)

水も、電気もないなら、こっちにおいで、って。
正直、私には想像できん。




▼ここからは、興味ある人だけ見てほしい。


地方によるし、信じられない話もあると思う。
だからこそ残しておくし、一生忘れない。
後から聞いた話。


もちろん当時の状況から見て、ある程度の予想は当時の私なりにできたが、
上回ったし、現実の話。

負担が少ない順に書く。
(目の当たりにした人は、文字にも起こせない惨さなのではないかと想像する)



ここからは知り合いから聞いた話。
詳細は詳しく聞けない。

もちろん、当時子供だった私に伝える言葉は、選んでいたと思う。
私自身も少しの情景は見た。

・ご近所さんで、"無事な人"を知って、安心した。
(それ以外は、安否のみの確認。
伝わる?生きている人が少数であるということ。)

・共に生きてきた愛犬が、チェーンに繋がれていたままの状態を見た話。
こうであるべき(いち早く自分が逃げることで正解だった)んだが「せめてチェーンだけは外してあげればよかった」との一言。
「苦しかっただろうな…」って言ってた。

(私はペットを飼ったことはないのでわからないが、)愛犬が苦しそうな顔で固まっている姿(道中で他人の愛犬も)を見るのは相当辛いものではないかと予想できる


正直、ここからの話は一生忘れない。

・バックミラーに津波、笑顔の親子が同時に映る情景(知り合いから直で聞いた話)

どこまで現状、情報が広まっているかはわからないが。
地震が来てから津波に飲み込まれるまでの瞬間、街を歩く人たちは「まさかここまで津波が来るわけなんかない」と思っていたのである。

とは言え、津波は迫る。
情報は伝わらない。

地域の消防団チームに所属していた人は、"ギリギリまで"山の上に逃げることを呼びかける。
バックミラーには見えている。もう二言を話す余裕もなかったと言う。

いかついニイちゃんが
「今すぐこの車に乗れっ!!!!!!」
と叫ぶ。
何も知らない親子は
「私たちは走って行くので大丈夫ですよ〜〜☺︎」
と親子で手を繋ぎながら、答える。

繰り返すが、二言はない。走り去るしかなかったと言う。

・木の枝に人間が絡まってた


水が引いた直後は、
(超絶分かりやすく言うと)クリスマスツリーのオーナメントのように、色々なものが絡まっていた。
らしい。
想像できん、できないよ、したくもない。


・赤旗

みんながイメージするように、当時、街は瓦礫で埋まっていた。
考えてみれば当たり前の話だが、それらを確認して、整備する人がいた。

すぐに全てを対処できるわけももちろんなく、
当時は赤いフラッグがたてられたとのこと。
そこら中に。

(ちなみにの余談で話すが、こんな時にも泥棒は働くらしく、
高価なものはすでにないらしい。生命力すげぇ。)


私が耳にしたことある以上に、信じられない(もちろん私自身も)話は多分にあって、
これらは自分を守るためにも知っておいておいた方がいい事だと私は思う。


最近(2024/03/11現在)千葉県沖で地震が多い。

「今大きな買い物をして、仮に直後に大きな地震が来たらたまったもんじゃないよね〜」
なんてよく聞く話だけど、私は笑ったことない。


少しも、1mmも、ちょっっっとも、面白くない。




私が東日本大震災の第二.五(2.5。私的造語)者として。
だからこそ、今、できることをしたいと思った。




もし東北に行く機会があり、
日数的に余裕があるのであれば、実物を見てほしい。


ひとつ目は誰もが見たことがあるはず。
南三陸町の、防災対策調庁舎だ。


町の住民の命を守るために、最期まで津波の危険性を訴え続け、
アナウンスをしていた当人は自分の命を削ってまで、呼びかけ続けたと言う話が有名である。


引用:朝日新聞|あの日、私は津波にのまれた 町長が語る「拾った命」


2つ目は荒浜小学校

写真は当時の様子。
この校舎は今もまだこのまま残されており、一部の教室は当時のままだ。

防災・減災の意識を高めることを目的に、誰でも来館できるように整備されており、見学可能。

衝撃的だと思う。

引用:河北新報|校舎残し街が消えた 仙台・荒浜小、救助までの27時間





もしここまで読んだ人がいるならば、共に

「もし"今"この瞬間、巨大地震が起きたら、どう行動すべきか」

を頭に過らせることが、私たちに必要なことなのではないかと、語りかけたい。






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