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マスクと身体感覚

この1年ほど、感情の感じ切りだけでは追い付かない「何か」があることに気づいていました。
ただ、私自身は1年前と何も変わっていない生活をしているため、その「何か」が何なのか、外側で何が起きているのかよく分かってはいませんでした。

でも、確実に人間の身体感覚は落ちていて
しかも、その身体感覚の落ち方が早すぎて
感情の感じ切りで体と魂のバランスとをることが、もう難しくなってきている。

どんどん体が硬くなり、思考も硬くなり、感覚が鈍っている。
その結果、感覚が分からなくなり、身体の声が聞けなくなり、感覚が何なのかも分からず
何がしたいのかが分からなくなっている人が本当に多い。
その結果、感情の感じ切りも進まなくなる。

何でだろう?何が起きてるんだろう?と思っていたら「マスク」が原因でした。
多くの人は日中のほとんどをマスクをして生きているのだと思います。
そしてそれが当たり前になっている人も多い。
中にはマスクによる不快感を不快感だとすら感じなくなっている人すらいる様です。
口と鼻を抑えられたら人は死を予感するのに。
それを平気だと言えること自体、相当身体が鈍ってる。

実際に手のひらで口と鼻を覆ってみたらわかりますが
軽く手を当てただけでも、肩から上がキュッと感覚が内側に集まるのを感じると思います。
そして当然ですが、呼吸は極端に浅くなり、頭にカーッと集まる何かがあって
上半身が極端に動かない。

そして特徴的なのが感覚が極端に落ちる、ということ。
口と鼻を手で覆った状態で、何をしたいかとか、何が欲しいかと言われてもピンとこない。

この状態を1日の間に何時間も続けていて、身体や感覚に問題が起こらないはずがない。
1日中マスク生活していたら、マスクをしている体の状態が当たり前になってしまう。

*      *

身体のメンテナンスも今もこれからの時期も重要だと思います。
この身体のメンテナンスは、筋肉を緩める、と言う意味です。
固まった筋肉によってエネルギーの循環も滞っているからこそ
エネルギーだけを動かそうとしても難しい。
先に、筋肉を緩めることが大事。

私の様に身体感覚を追求している先生について学ぶのも良いですし
それが難しいのであれば、自分の身体が緩む方法を模索するのもいいと思います。

肝は身体の筋肉を緩ませること。
マスクによって緊張しきった身体をできる限り緩めること。
陰ヨガでも、ストレッチでも、リンパ流しでもいいと思います。
とにかく筋肉を緩め、呼吸を楽にすること。
それがとても大事だと思います。

私自身、1日の間でマスクをする時間は買い物中だけです。
しかも鼻は出している、ただのパフォーマンスのマスクです。
それでも1日の終わりに行う体のメンテナンスには1時間くらいかかることもあります。
マスクを長時間していなくても、です。
(私の場合は目の使い過ぎっていう事はあります)
仕事でマスクをしないとならない人は多いと思います。
でも、身体を緩める努力は出来ると思います。

このご時世、どれだけ自分に時間と労力をかけるかが健康につながります。

サンカランの「疾病とは妄想であり、気づきは治療である」と言う言葉。
でも、これは身体の感覚があってのことなんですよね・・・。

感情の感じ切りを進めるにしても、身体感覚を取り戻すところからスタートの現時点のようです。

この時代で健康に生きるのは難しいですが、可能性はあるので
その可能性を努力でつなぎ留めておくしかありませんね。

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