本物の治療家とは　❺　高い技術力が根本治癒に導けない理由

「個人的には高い技術力を有する人が良い治療家か？」
と言われると、ちょっと違うと思います。
良い施術者ではあると思いますが、その人が抱える問題の根本解決を促すことが出来る治療家ではない、と私は思います。

ただ、高い技術力を獲得するまでの過程を想像すると、心からの尊敬と敬意しかありません。

でも・・・なんですよね。
現実的に高い技術力を信頼して、体の不調を診てもらう方は多いですが
高い技術力があっても、体の不調は一時的な改善どまりで
結局、その人の所に何年通っても、不調が改善する事は無いことが多い。
なぜ、高い技術力が根本解決につながらないのか。

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人の身体は不思議なもので、筋肉の層に感情が溜まります。
私自身の過去のアロマの経験からなのですが、施術をしていると様々な質感のコリが存在します。

ぶよぶよしていたり
ペタペタしていたり
鉄球みたいだったり
水の様に形すら分からないものだったり
板の様だったり

そして、そのコリには必ず未消化の感情がある、ということ。
※硬いコリは悲しい、などの決まりはありません。

そして、その人がそのコリが持つ感情と記憶を受け入れると
スッとコリが消えるのです。
※その下にあった新しいコリが出てくることもありますが、古いものは戻ってきません。

施術を受けると感情が動いたり、古い記憶を思い出すようなことがあるのは
施術によって緩んだ筋肉に溜まっていたものが出て来たからです。
そしてそこの感情や記憶を正しく扱う事で、その人は自分の魂の声に一つ近づける。
そして近づけるたびに、その人が抱える問題の軸が見えてくるので、根本解決にも近づける。

だからこそ、本物の治療家であれば「ここからが本番」となるわけです。
でも、多くの治療家は「自分は肉体担当、感情面は関係ない」としてしまうか
感情面の扱い方が分からず、クライアントさんを放置する形になるか・・・・
いずれにしても、感情面の扱いまでフォローしている施術者は少ないと思います。

自分は高い技術を持ちながらも、クライアントさんの不調が改善されない
結局、クライアントさんの身体の状態は元に戻るならば
施術後に起こるクライアントさんの感情面に着目されると良いと思います。
根本解決は身体の面だけでは起こりません、身体の面は入り口。
感情は気づきのキッカケです。

心と体は一つです。
心の状態が身体の状態を作ります。
だからこそ、心と体、両方のケアができる治療家が増えるといいなと思います。