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「懐かしい」は最強。

1ヶ月ぶりに出社したら、タスクがどんどん押し寄せてきて、来た球を必死に打ち返してたら、定時間際になっていて慌てて帰宅準備をする・・・という日でした。

いやぁ。フリーターやってた頃は正直「世の会社員の方々は何してそんな残業時間が長引いてしまうのか」と思っていたけど・・・今思い知っています。お疲れ様です。

家に帰ってきて、ネギと豆腐と油揚げのお味噌汁と、麦ご飯に明太子をたっぷり乗せて晩ごはんを食べました。美味しい、という気持ちが、今日が金曜日であることを思い出させてくれました。ちょっと最近、気持ちが偏りがちです。

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過去を懐かしむことが多い人生を歩んで来ました。

小学生の頃は、学校に入る前のことを懐かしんでたし、中高時代は小学生時代を懐かしんでたし、専門の頃は一人暮らしだったので中高の友だちを家に呼びたがったし、今もフリーターだった頃を懐かしんでます。変わってません。

「あの頃は良かったなぁ」「あの頃は辛かったなぁ」と、ポジネガ両方の記憶が蘇るので、都合の良い解釈をその時その時で思い浮かべて、思い出の小箱を開けては閉めて、時々塗り替えたりしています。いわゆる懐古厨ってやつです。

とはいえ、私の場合は「未来は明るい!」と思うことも多いタイプです。「今がやっぱり最強」とも思います。要は、明るい楽天家なのです。たまに落ち込んだりすると「私なんか・・・」とセルフネグレクトをしますが(根っこは暗いので)、そうするとメンタルがやられて負のループに入るので、最近はそんな時に「やればできる!(CV.松岡修造)」と自分に刷り込んでます。

この動画は、今通っているアカデミーの、生徒さんに教えてもらったのですが、落ち込んだ時に見るとちょっと元気が出ます。おすすめ。

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話を戻して、「懐かしい」という感情は、生きていれば誰にだって起こりうると思うのです。今まで生きていて一度も過去を懐かしんだことが無い人は、あえて懐かしまないように自身を制御しているのであって、本来、普段通りに生きていれば、ふとしたきっかけで過去を思い返すことはある、と。

私が、絵本を描いています、〇〇の絵本を読んでいます、と紹介した時に、多くの方が「絵本、昔読んでたよ〜」「子どもに読み聞かせしてたなぁ」と、懐かしさを口にされます。現代の書店では、50年以上前に初版が発行された本もまだ沢山見かけますから、そのお声は正しいのです。

つまり、数年前を振り返って懐かしむ行動は、実は誰しも行っていることであって、「美味しい」「眠い」と同じように、どんな人でも体感しているのです。これは強い武器です。みんなが「懐かしい」を知ってるなんて、ドラゴンボールやワンピース、鬼滅の刃みたいなもんですから。しかも世界規模の共通感覚です。

なんでこんなことを急に話し出したのかというと、昨晩、エリック・カールさんの訃報を聴いたからなのです。

はらぺこあおむし、大好きな絵本で、保育園の頃によく読んでました。それも20年以上前のことですし、絵本を描くようになった今でも読み返しては「なんて素敵な色彩なんだ」と惚れ惚れしていました。

ラジオも録ったなぁ。

グラニフのコラボワンピースも持ってたなぁ。

なんて、思い出がポツポツと上から降ってきて、水たまりのように地面に広がって、しみ込んでいくのを眺めながら、昨晩は過ごしました。

良い思い出も、あまり考えたくない思い出も、過去も未来も、今も、
生きていれば同じように過ぎゆく、時間の単位に過ぎないのに。

その単位は、定量的に分析できない、でも確実に降り注いで溜まって溢れる音がするんだな。と考えたり。

そんな日があっても24時間後には、「お味噌汁にしらすを入れるのは最近の母の流行りなのかな」と思いながらご飯を食べていて。

生きているなぁと、そんなことを思ったりしたのです。

「懐かしさ」を感じることは、命ある我々しかできないことだから。

だから、最強なんです。

やればできるのは、命があるからできる。

数瞬後の自分すら、生きているか死んでいるか分からない。

このnoteも書き終わる前に、私がいなくなるかもしれない。

でも、私が信じているから書き終わるんだと。そんな風に感じます。

タスクがいっぱい降ってきて、疲れた夜だって、こうしてnoteを読めている。
このポジティブ思考こそ修造効果・・・かも、しれない。笑

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フリーターだった頃の私へ、疑問は解決しました。
でも、社会人でも学生でも未就業でも子どもでもご年配でも、生きてりゃ色々考えるんです。
だから、そのままで、良いんです。生きてると大好きな作家の訃報をきいて落ち込む時もやってきますが、疑問が解決されてちょっと回復する時もあります。

何者かになりたくて頑張ることも良いですが、楽しかった思い出は日々増やしていくようにした方が後々ラクです。修行をするより、楽しく作品を作れるような環境に飛び込んだ方が、人生のストーリーとしても面白いかもしれません。何より、疑問をぶつける自分でいた方が、仕事にも役立ちます。本当です。noteの題材にも出来たりするので、感情の棚卸しは定期的に行いましょう。

「懐かしい記憶」で癒されている、今の私より。

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