『君に送る火星の』
年に一度、火星で行われる「火星甲子園」。
銀河中から集まった野球チームが、火花を散らす。
優勝したチームには、「銀河一」の称号が与えられる。
負けたチームは、記念に火星の砂を持ち帰れる。
「お前、なんで そんなデッカい袋 持ってんだよ?」
「いやぁ、実は彼女にさ『婚約指輪の代わりに、君に火星の砂を送るよ』って約束しちゃってさ。大きな袋なら、一杯持って帰れるかなって」
そう、「火星甲子園」の参加者の多くは、「銀河一」の称号よりも、火星の砂の ほうが目当てだったりする。
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