「成長とは何か」について、苦手だったスマブラに真剣に取り組む過程で気づいたこと
こんにちは。さとけんと申します。
普段は鎌倉にあるインターネット企業でTonamelというトーナメントプラットフォームのコミュニティマネジャーをやっていたりします。が、このnoteは仕事ではなく、スマブラに関する活動の記録を残すために始めました。
最近、スマブラ関連の筆が止まっていたのですが、『スマブラAdvent Calendar 2020』の情報をTwitterで目にし、こういう機会を利用して、自分のお尻を叩こう!と思い、参加させていただくことにしました
スマブラに関するnoteを書き始めた経緯
noteを始めた当初僕は採用の仕事をしていて、なおかつ部門のマネジャー、ビジネススクールの講師などといった人の成長を手助けするポジションにいたので
「成長とは一体何なのか?」
ということをすごく考えていました。そこで、自分が苦手としていることに挑戦し、その道の「プロフェッショナル」と言われるところまで突き詰め振り返りを重ねていけば「成長とは何か」が分かるのではと思い、当時自分が最も苦手だったゲーム、そして、そのゲームに苦手意識を持つきっかけとなったスマブラにチャレンジし、その活動をnoteに記していくことにしました。
という超特殊な経緯でスマブラと向き合ってる人間です、わたしは。
同じ内容をここにも書いてあるので、もしよかったらご覧ください
このnoteの内容と読んで欲しい人
今回のnoteでは「成長とはなにか」ということについて、1年3ヶ月スマブラというゲームに向き合う中で気付いたことを記したいなと思います。明日からすぐに試せるような成長のための具体的なノウハウとかではなく、抽象度の高い概念的な何かのお話になると思います。
また、今回はスマブラのAdventCalenderに参加させていただいているので、広くスマブラプレイヤーの方に読んでいただければなと思っていますが、その中でも
・スマブラでVIPに行きたくて頑張ってる人
・レベル関係なく「伸び悩んでるなー」って思ってる人
・負けが続いて自信が無くなっている人
・そういった人たちにスマブラを教えている人
といった方々の参考になればなと思っています。
スマブラに関する前提
僕は、オフ大会とかスマメイトのレート戦とかはやっておらず、まずはVIP目指して頑張るぞー!という感じで始めたので世界戦闘力というスコアが僕の成長を測る指標になっています。僕は、その世界戦闘力というスコアが最初の半年ほど7〜8万くらいを推移していて、そこから1年後にVIP入り、そして現在は831万になりました。
ですが、よく
・VIPに行ってる=強い訳ではない
・BO3じゃないと本当の実力は測れない
・オフじゃないとほにゃらら
…etc
という、世界戦闘力に関するご意見を目にすることがあるのですが、いずれも「強さ」に関するご意見であり、僕自身は「強さ」ではなく「成長」と向き合うために取り組んでいるので、敢えてこのような前提を記載させていただきました。
「成長」という言葉に対してもっていた、イメージと実際の成長の違い
子供がどんどん背が伸びていくのを見たり、サービスの会員登録者数がどんどん増えていくのを見ると
「成長したなぁ〜」
と感じると思います。といったように、成長といえば、左下から右上にかけて線グラフor棒グラフが伸びていくというイメージがあると思います。ですが、スマブラをプレイした約1年半を振り返ると、図のような感じで「上がったり、下がったりしながら右上に伸びていく」感じで世界戦闘力が推移していました。
なので、僕は1年半スマブラに取り組み、自身の成長を振り返ってみると
「人の能力はサービスなどとは異なり、上がり下がりしながら成長していくものなんだなー」
だということに気付きました。実際にVIP(当時730万)に到達してから、現在の831万に至るまでに一度300万台にまで落ち込んだことがありました。そうして、せっかく上げた数字が落ちるというのはとても辛かったですし、途中で何度も「こんなク◯ゲー辞めてやる」みたいに思う事もありましたが、何度か上がり下がりを繰り返しているうちに
「下がり始めたということは、何か自分の中で新しいことに取り組み始めて成長するための前段階に来ているんだな」
と思えるようになり、それからは、自暴自棄にならず前向きにその期間を過ごせるようになりました。なので、世界戦闘力が落ち込んでしまってナーバスになっている人が居たらその期間を前向きに捉えてほしいですし、周りにそういう人がいれば「それは成長のための大切な期間ですよ」と優しく声をかけてもらえればなと思います。
上がり下がりしながら成長していく理由
僕はVIP入りをきっかけにガオガエン窓に所属するようになりました。仕事と家庭の兼ね合いから、対戦した回数がそこまで多くないのですが、対戦をすればそれはもちろんのことボッコボコにされる訳ですよ。ですが、スマブラを始めたての頃と違いVIP入りしてる時点では基本的なスマブラの操作方法などは理解していますし「上位プレイヤーにできて、自分にはできていない事はなにか」といったように具体的な差を自分でも認識できるようになってきます。また、窓に所属する上位のプレイヤーの方々は対戦をしている中で気づいたことを丁寧にFBしてくれます。
例えばでいうと僕は窓に入った当時、相手との距離を詰める時に転がり回避を使う癖があったのですが、それがなぜ問題なのかという理由と癖になっていた行動をどういった行動に置き換えるべきまで丁寧にFBしてもらいました。
問題点1:移動距離が一定であるため攻撃への距離調節としてあまり有益ではない。
問題点2:移動距離が一定であるため読まれると強力な攻撃を置かれるリスクが高い。
問題点3:全体フレームが長いため移動から攻撃への以降が遅い。そのため相手に対応されやすい。
問題点4:多用すると回避の無敵時間が減少する仕様があるのでいざと言う時の回避の性能低下を招く。
問題点5:即座にガードを貼ることができないため不意の被弾の恐れがある
いずれの問題点も、ステップ、ダッシュ、歩きを使い分けることで解決できるかと思います。
ステップ・ダッシュは、
メリット
・移動が速いので一気に距離を詰められる
デメリット
・最初にガードの展開ができないフレームがある
・即座に出せる技が限定される
歩きは
メリット
・即座にガードが出来るのでリスクを抑えて接近できる
・即座に出せる技に制限がないので自由に技選択できる
デメリット
・遅い
で、それらを意識して行動できるようにと、オンライン戦に取り組んでみるとそこからとにかく敗戦が続き、730万あった世界戦闘力はあっという間に300万台まで落ち込みました。
当然、気持ちもセットで落ち込む訳です。「VIPにこれるだけの能力を身に付けたはずなのになぜここまで落ちるのか…」と。ですが、だんだんと試合を重ねる中で回避の癖は矯正され、自然とステップ/ジャンプで相手との距離を詰めるということができ、僕はそのまま830万くらいまで駆け上がって行きいました(それだけ大事なことだったんだなと感動したものです)
僕がこの浮き沈みで気づいたのは
「成長は足し算ではなく、掛け算になってるんだなー」
ということでした。例えば
Aができる
Bができる
Cができない
とした時に、足し算であれば例えば「Cをしない」という選択を取れば、AとBができるという状態から変化はありません。ですが「まだできないC」というマイナスの要素がそこに掛け合わさってくれば、Cをやろうとしている間にもたもたしているところを相手に狩られる、思ってたんと違う!ってなっていると、これまでは「焦らずできる」となっていたものも「焦る」に変わっていったりのように、他の要素に対してもマイナスの影響を与えます。ですが、これは掛け算なので「Cができる」となれば、単純な足し算と違い、それぞれの要素にも影響してくるので急激な伸びになってくる。そういったように成長をしているなーと、730万⤵︎300万⤴︎830万という浮き沈みの中で気付きました。
時々、せっかくVIPに入ったのに、そこから落ちたくない…という呟きを目にします。ですが、VIPに入ったその先にいるプレイヤー達に追いつきたいと思うのであれば、そこは積極的に上位プレイヤーの人たちとの差を学び、戦闘力の急落を恐れずチャレンジしていく方がその先にまた急激な成長があるので、その方がスマブラをもっと楽しめるんじゃないかなーと僕は思います。急落すると「こんなク◯ゲー辞めてやる」ってなると思いますが、まぁ、そんな時は気分転換に他のゲームやるっていうのもオススメです。結局スマブラが面白くて戻ってくるし。
「ゲームが下手」「不器用」は武器になる
前述の続きになりますが、できることが多ければ多いほど掛け算で、どんどん上手くなっていきます。それに対して、僕は周りのゲーマーと比べてとにかく「できないこと」が多くありました。ですが「できないこと」を裏返せばそれは、成長を加速させる要素になります。「できないことが多い」というのは、何ができないのかを正しく認識し、それを克服できるように一生懸命練習すれば、周りよりも圧倒的に成長することができます。
例えば、20年間ゲームをやってこなかった僕に出来なかったのは「コントローラーを正しく持つこと」でした。当たり前のようにゲームをやってきた人には気づかない成長の為に必要な要素に気づけない点に気づける、これが「ゲームが下手」「不器用」と呼ばれる人にとっての武器になるんじゃないかと思います。
「小ジャンプ」攻撃のやりかたを学ぼうと思ったら、自分コントローラー持ち方おかしいなって気づいた動画
以上となります。
ちなみにこれを書いていながら「強さ」ってワードを書いてしまったり、成長とは能力だけでなく、マインドやメンタルみたいなところも複雑に絡んでるよなーって思ったので、まだまだ「成長とは何か」というテーマは考えようがありそうです。それにまだ「プロフェッショナル」にはほど遠いので、日々コツコツ努力を重ねて頑張ろうと思います。
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