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劇場版バクチク現象Iを観てきたので感想をメモってみた

日曜日に「劇場版バクチク現象I」を観てきました。

TOHOシネマズのドリパス。昔の映画をリクエストして、再上映させようという企画で、Ⅰ・Ⅱとも今回めでたく上映の運びとなったようです。
2013年製作。メンバー40代後半。レコーディングとツアーの様子を淡々と流していくドキュメンタリームービーでした。
以下、Ⅰだけを見た感想。

◆全体を通して、今井さんを軸にした内容という印象を受けた。前半のレコーディング風景が内容濃いめで、今井さんが立ち合っているシーンが多く、単独でカメラに抜かれるシーンも多かったので、そういう印象を受けたのかもしれない。「ADULT CHILDREN」のソロだったと思うが、ギターの弾き方が武骨でかっこいい。強さを感じる。

◆星野さん、カメラ映えする。スタイル良い。身体の奥行きが程良く薄いのが良い。どこから撮られても絵になる人だなと思う。

◆「エリーゼのために」のレコーディング。バックの音がかすかに漏れる程度で、櫻井さんのほぼアカペラの生歌。私、表向き平静を装いつつ、心の中で「うおおおおおおお」ってなる。息継ぎだったり、語尾の音程のハネる感じだったり。完成された音源で聴くよりもハスキーで、声が時折ざらついた荒っぽい感じがする。もう、生々しさに圧倒される思い。このシーンを観れただけでも来たかいがあった。
翌日、この音源を聴いてみたら、かなり歪ませて、でも、ものすごく艶っぽい。これがこうなるんだーと、家でも"うおおおおお"っとなった。

◆櫻井さんの歌は、レコーディングもコンサートも力いっぱいというか、ずっと150%くらいで歌っているように見えた。ボーカリストって、皆そうなんだろうか。なんだか骨身を削ってる、命も惜しみなく削ってる感じすらしてしまったのだが。見ていて少しせつなくもあった。
でもそういう歌だからこそ、音源だけで心をザックリ抉り取っていく、私のような生歌を聴く機会がなかった者にも刺さるのかなと思う。

正直、始まる前までは、動いている櫻井さんを観るの大丈夫だろうかと若干不安だった。実際、冒頭のCOSMOSの大合唱は、あ、これはちょっとくる…と思い、こらえた。
しかし、本編に入ると、レコーディングシーンはとても興味深く、楽しげなシーンでは自分もマスクの下でニヤニヤして、最後まで涙が出ることもなく楽しんで観ることができた。楽屋へ入っていく手持ちカメラが激しくブレていて少し酔ったけど、それ以外は楽しく。
(3日後くらいにがっつり揺り戻しがきた。私の場合は時差があるみたいだ。鈍いだけかも…)

5人だけにクローズアップしてクールにかっこよく仕上げることもできたと思うのだが、メンバーだけでなく、周りのスタッフのお一人お一人やお客さんにもフォーカスしていて、全編を通してひとつのものを皆で作り上げることにテーマを置いているように感じた。
なので、映画を観る人も"楽しんで観てね"という風な、そんなメッセージも入ってるよね?と思いながら、楽しく観させていただいた。スクリーンの中のあっちゃんも随所で笑ってたけど、幸せな瞬間を積み重ねていったんだなあという、少し引きの気持ちでピンポイントではなく、全体を見るように意識していた。あまり思い詰めて観ると涙腺がやばいので。自分の頭がもう自動的にそう見るように、スイッチが入っていたかもしれない。IIまで観たらおそらく捉え方が違ったのだろう。自分の今の精神状態を鑑みると、Iだけにしておいてよかったかなと思っている。

レコーディングして、コンサートであちこちまわってお休みすることもほぼなく、今年も同じサイクルで続いている。もう本当に、ただただ素晴らしいと思います。
第二期ということに自分がどんな反応をするのかは、その時になってみないとわからないけど、とりあえずは楽しみにしていてもいいんじゃないかと思っている。

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