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アンパンマンが教えてくれた経済の話

皆さま、こんばんは。
沢みやのです。

タイトルの画像は、息子の保育園の先生が、お昼ご飯を集中して食べられない息子のために作ってくれた、手づくりのアンパンマンです。
これを保育園の壁に貼ってくれていて、昼食の時に、先生が「アンパンマンが見てるよ。『頑張って食べてね。』って応援してくれてるよ。」と声をかけてくれていたそうです。アンパンマンが大好きな息子は、その声掛けの後から、きちんと座って、ご飯を食べる様になったそうです。
大変お忙しい中、息子のために工夫して対応してくださった先生には、本当に感謝しております。

さて、日本では、知らない人はいないであろう「アンパンマン」ですが、アンパンマンのアニメの世界には、お金が存在しないことを、皆様はご存知でしょうか。

では、アンパンマンの世界の住人達は、どのようにして生活しているのかというと、物が必要な時には、その必要な物を作っている人からもらったり、時には借りたり、困ってる時には助け合ったりして、生活しているそうです。
アンパンマンの顔を作るための小麦粉は、やぎおじさんからもらってくる。時には、その小麦をSLマン(蒸気機関車のキャラクター)が運んで、パン工場まで持ってきてくれるといった具合です。

様々な個性的なキャラクターが登場しますが、多様性があって、お互いにそれを尊重し合いながら、自らができることを行って助け合って、喜びあって暮らしているそんな世界です。
そう考えると、現実のこの世界よりも、アニメのアンパンマンの世界の方が
精神的な豊かさでは、先を進んでいるのかもしれません。純真な子供たちに人気があるのは、そういった面もあるのかなとも思ったりします。

では、アンパンマンの世界の様に、仮に「いっせーの。」で、現実のこの世界からお金が消えてなくなったとしたら、もしくは、貨幣を使わないで生活することが義務付けられて、お金に価値がなくなったとしたら、それだけで幸せな世界になるのか、平和な世界になるのだろうかと考えてみました。

やはり、それだけでは、お互いを助け合って、平和な世界になるのは難しい様に思いました。
アンパンマンの世界にも、バイキンマンが存在し、自分の私利私欲のために、人から物を奪ったり、自分だけが得をしようとして行動をすることがあります。そのように、現実の世界でも、「自分だけが良ければ構わない」という思いで行動をするから、資源の奪い合いや、戦争が起きているのではないでしょうか。

ただ、仕組みや制度を変えただけでは、お金という存在をなくしただけでは、世界は変わらない、私たちの心や生き方が変わらなければならないのだと思います。

アンパンマンの話に戻りますが、アニメに出てくるバイキンマンは、「自分さえ良ければ良い」という心の象徴であったり、そのような人物の投影の様に思います。
アンパンマンが、バイキンマンをやっつけても、罪を憎んで人を憎まずの精神で、完全に存在を消してしまうようなことは決してありません。
それは、「それぞれが、かけがえのない一人一人であって、いなくて良い人なんて一人もいない。」というひとり一人の存在を肯定する思いであったり、さらには、「この世界に存在しているということは、自らの個性を生かして、誰かを幸せにするために、必ずできることがある。」というメッセージが作品の中に流れている様に感じるのです。

アンパンマンの作品に「アンパンマンが生まれた日」という映画があります。最近公式チャンネルでも、全編公開されているのでご興味がある方は、ご覧になってみてください。


アンパンマンは、ジャムおじさんが作ったパンの中に、いのちの星が宿って誕生します。初めは赤ちゃんでしたが、成長していくに過程で、ある日、崖から落ちてしまったジャムおじさんを助けます。
アンパンマン
「僕、胸の中がとってもほかほかしてるよ。人を助けるって、こんなに胸があったかくなるものなの?」
ジャムおじさん
「おまえには、優しい心がある。」
バタコさん
「愛と勇気もあるわ。」
ジャムおじさん
「大きくなったら、きっとみんなの役に立つことが出来るぞ。」
というやり取りがあります。

これは、アンパンマンだけに限った事ではなく、すべての子どもたちへのメッセージの様に、私は感じられました。
私たちは、自らの個性を生かして、人の役に立つことで幸せを感じられる。そいう言う風に創られている存在なのだと思います。

『自分ではない誰かのために』
利己の思いから、利他の思いへ。その価値観への転換が、今の時代にもとめられています。

「たかが、子ども向けのアニメじゃないか。」なんて思えない。大切なことをアンパンマンは教えてくれている様に感じます。

#感動
#アンパンマンが教えてくれたこと
#アニメの感想










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