七夕🎋について

2021年7月10日 11:19

星空ラウンジ☆で七夕について話題にしたので、改めて七夕について整理してみます。
本当は七夕の前にまとめて記事にする方がよいのかも知れませんが、終わってからの方がいろいろと情報が増えるので、報告という感じで書いてみます。ルームで話していない内容も結構入っています。

北海道の七夕は３回楽しめる！？

七夕は全国的には７月７日ですね。北海道や東北など、一部の地域では８月７日を七夕としているという話は、最近はよく知られるようになったような気がします。(北海道に住んでいるからでしょうか？)
旧暦(太陰太陽暦)の７月７日を今の暦で考えると８月になり、今年の伝統的七夕は８月１４日になるそうです。
つまり、北海道では、７月７日、８月７日、伝統的七夕(2021年は８月１４日)の３回七夕を楽しむことができるというわけです。

伝統的七夕とは？

「伝統的七夕」という言葉は、国立天文台でも2001年から広く報じていくことにしているそうです。

現在我々が使っているカレンダーは太陽暦(グレゴリオ暦)です。なので、昔の暦である「太陰太陽暦」での７月７日が伝統的七夕になるので、それを今の暦で計算します。
伝統的七夕は「二十四節気の『処暑』の日の前で最も近い、朔(さく)=新月🌑の日から数えて７日目」というように定義されているそうです。

処暑というのは太陽が黄経150°を通る日なので、2021年は8月23日の06:35だそうです。
その前の新月は８月８日です。その７日目となるので、８月１４日が伝統的七夕となります。

毎年新月の日はかなり動くので、
2022年は8月4日、2023年は8月22日というようになります。
7月30日から8月30日の間になっているそうです。

なので、毎年伝統的七夕は上弦の月の少し前の月になります。

画像はシンプル月齢カレンダーというアプリのものです。この月の形が天の川を渡る「渡し船」になり、織姫と彦星が会うことができるという話を聞いたことがあります。二人にはいろいろな会い方があるんですね。

伝統的七夕の方が七夕を楽しめる？

天の川の正体と伝統的七夕について子ども向けにわかりやすく紹介しているページがありましたので、リンクしておきます。天の川って雲のように見えたりしますが、実は星の集まりなんですよね。
Hondaキッズのページ

７月７日は全国的にはまだ梅雨が明けていないことが多く、８月に入って伝統的七夕の頃になる方が天気は安定していて、晴れる日が多くなると思います。
また、７月７日だと、織姫彦星がある夏の大三角が昇ってくる時間が遅く、夜中にならないと楽しむのが難しいです。１ヶ月遅いことで、少し早く夏の大三角が昇って来ます。
七夕のイベントは７月７日付近に行われることが多いかと思いますが、その日に限らず、伝統的七夕にかけて、夏の夜空を楽しむとよいのかなと思います。

七夕の願い事は誰にする？

童謡「たなばたさま」の２番の歌詞に
ごしきのたんざくわたしがかいた
おほしさまきらきらそらからみてる
とありますが、これは、願い事を書いた短冊を織姫が見ていることを歌っているそうです。

願い事をするということは、元々は中国の乞巧奠(きこうでん)が由来しているそうですが、織姫の機織(はたおり)や裁縫の技術の上達を願う儀式だったそうです。なので、願い事は技術の上達を願うような内容の方がよりよいのかも知れませんね。
中国の風習からすると、願う先は織姫ということなんですね。

五色の短冊にはそれぞれ意味がある

童謡たなばたさまの２番の「ごしきのたんざく～♪」ですが、色によって意味が変わるそうです。元々は陰陽五行説からきているということですが、願い事の種類によって短冊の色を分けているようですね。ここまで気にして願っている方は少ないとは思いますが、そこまで気を付けていたら、願いも天に届きそうですね☆

織姫と彦星は１５光年離れている

織姫はこと座の一等星ベガ。地球から25光年離れた距離にあります。光年は光の速さで１年かかる距離。光は１秒で地球を７周半するので、ものすごい遠くにあることがわかりますね。望遠鏡でベガの光を見たら、その光は25年前にベガから発せられて、やっと地球に届いたということ。
彦星はわし座の一等星アルタイル。地球から17光年離れた距離にあります。
１年に１回会えるという話がありますが、実際のベガとアルタイルの距離は15光年ほど離れているといわれています。

光の速さで15年も離れているので、光速で移動できたとしても片道15年、戻るのにまた15年かかるので、往復30年もかかってしまいます。織姫と彦星がお互いに近づいたとしても7.5年はかかってしまいますね。きっと光よりも速いスピードで移動しているか、ワープしているのでしょうね。

星の一生は人間と比べるととても長いですね。太陽は46億年生きていて、あと50億年くらいは生きるといわれています。そう考えると、15年くらいはあっという間かもしれませんね。

雨が降ったら二人は会えない？

雨が降ると天の川が増水してしまい、せっかくの１年に１回の会うチャンスに会えなくなってしまうという話もありますが、そんなときはどこからともなくカササギという鳥が集まってきて、天の川に橋を架けてくれます。そのカササギの橋によって、二人は会うことができるんですね。

また、七夕の日の雨は織姫の涙ともいわれています。会えなくて悲しく、さらに雨が増えてしまいそうですね。早めに泣き止んで、カササギの橋を渡ってほしいですね。

夏の大三角のもう一つの星がはくちょう座の一等星デネブです。こちらはもっと距離が遠く、1800光年も離れています。(3500年と言われたりもします)
このはくちょう座は十字の形に星が並んでいて、結びかたによっては、相合い傘になります。ちょうど天の川をはさんで、相合い傘の左右に織姫と彦星がいるという形になりますね。なんとロマンティック♥️

ベガの近くにあるM57のリング星雲は彦星が織姫に渡したエンゲージリングという話もあります。
七夕ではロマンティックな話がたくさんありますね。

以前撮影したM57。ちょっとぼけてますね😅

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