『子供はお金の心配をするんじゃない!』って言うなら、子供に心配させないように根本的な説明をしてあげよう。 ~バーちゃんの戯れ言~

たまに、思っていたんです。創作物でも、現実でも上記のセリフを聞きます。


例えば、中学生か高校生ぐらいのお子様が、ご両親(もしくは育てている保護者)に対して、

「うちはビンボーだから、学費がなくて進学なんてできない。」

って嘆く学生を見て、

「子供がお金の心配をするんじゃない。大人に任せない。」

ってなシーン。


物語上、そうゆうシーンをぶっこんで構成してるんで、とやかく言うのはおかしいことなんでしょうけど。

そろそろ「子供の時からお金っていう道具」の使い方を覚える為に、生活費や学費含めて、家族内でオープンにすればいいのにって思う時があります。


じゃないと、お金っていう道具を使えないまま社会に放り出すことになります。

例えば大学進学の際、学費で悩んでいた18歳の高校生に「子供はお金の心配はしなくていい!」って保護者が言ったとして。

4年間、お金の心配せずに大学生活をして、大学卒業し就職。

「お金の心配をしなくていい!」って言われた4年後の22,23歳ぐらいのフレッシャーズになったとします。

4年後には、ゴリッゴリに「お金」を使って仕事をするんです。


はい!社会人です。モノやサービスを売って、お金を運用して、会社に利益をもたらし、会社を回して、給料をもらいます。

どんな業界だろうと、お金を使って仕事をします。


モノを作る仕事だからお金は関係ない?

原価は?流通・販売コストは?・・・


創作家だからお金は関係ない?

創作物を売り出すコストは?創作活動した時間に対する価格は?

商売とお友達とオママゴトで楽しんだお店屋さんゴッコはベツモノですよ?

テナント借りて商品並べりゃ、売れるって考えていたら餓死します。

書き出したら、キリがありません。


ドンナ、シゴト、モ、オカネガ、ウゴイテイマス。

スウジ、ダイジ。


会社から業務指示がでます。

請求書を書きましょう!

→やる気のある新人さんのおったまげ質問が返ってきます。

「請求書ってなんですか?」「どうして請求書って作るんですか?」


領収書を発行して下さい。

→「レシートとの違いはなんですか?」

「なんでわざわざ領収書を作らないといけないんですか?」


売上見込みを立て、企画をプレゼンして下さい。

コスト計算して、無駄を省いて、前年売上UPして下さい。


売掛、買掛、原価、売価、消費税、源泉、固定費、流動費、保険、税率、雇用保険、社会保険、健康保険、、、


会社だって、業務に必要なこと、業界特有ルール、社内規定などあるので、その業務にあったことを新人さんに教えます。

でも、もう少し自分で最低限のお金のルールぐらい知っていても損はないんですよ。ってか、社会に入りやすいですよ。


社会に出て、経理じゃなくても『お金』っていう道具を、イロンナ形に変えて、言いかえて、回しているんです。


「お小遣い」以外のお金の使い方を、家庭でも少しづつ話してあげればいいじゃないですか。


・学費という大金の予算収支と支払い方

学費にあてられる預貯金、家庭の収支、銀行振込の方法、その時の各行の手数料の違い、なぜ現金受け渡しではなく、銀行振込にされるのか?など

「学費はすでに貯金としてある。」ってだけでなく、「毎月の収入から○万円の貯金をして、それを運用~」とか、家庭内のお金の動きぐらい教えてあげてもいいのにって思っています。


・学生時代から一人暮らしする場合なら

家賃の支払い方、賃貸契約の仕方と契約、物件選ぶときの注意点、退去時を予想して物件の引き払い方法など


・学費を奨学金で賄うのなら、申し込みから完済までの手続き全般。

奨学金の申込、支払い方法、返済期間と返済金利、返済額。


・国民年金、健康保険、可能なら今まで家庭で入っていた保険、金融商品のメリット・デメリット


確かに、一からお子様に教えるのは大変だったりします。第三者の専門家が教えた方が正しく、わかりやすい授業をしてくれるって思うかもしれません。


でも、一緒に生活をしている『親(育ててくれている大人。保護者)からの教え』って結構、お子様は頭に残ったりしますから。


最初からお子様に任すのではなく、最初は保護者がどういった手続きをしているのか?を見せて、簡単な書類なら自分で書かせて見せて「何のために、どうしてこういった書類に署名するのか?」って意味を体感させてあげればいいのにって思っています。

「子供だから!」って思考停止をさせないで、子供だって理解できることたくさんあるんです。

しかも、子供でいられるのは、せいぜい20年ぐらい。

その後は「大人」として、ずっと最期の時まで「大人だから!」って言われる世界を歩いていくんです。


「学生は勉強に勤しんでいるんだから、そんな細々した手続きをやっているヒマはない!」って昔は思ってました。

けどさ、高校生、大学生ぐらいの年齢なら、あと数年後には「社会人」って扱われます。

小学生も、あと10年ちょいで「大人」とされる。

中学生も、あと10年以内ぐらいで「大人」とされる。


中年からみりゃ10年なんてあっという間過ぎる短い期間です。

その短い期間の中でも、たくさんのことを学び、経験して、その後の子供扱いされた期間よりも長い「大人扱いされる期間」を生きていきます。


「大学院に進学して、そのまま学問の世界で働くから、そんなヒマない。」って言う意見もあるかもしれませんけど、院生ってことは20代半ばか、それ以上の年齢ぐらいですよね?


成人して数年も経てば、院生(学生)だろうが、働いて賃金貰ってようが、無職だろうが、年齢的に社会では「大人(社会人)」って見なされます。

てか、院へ行くぐらいの能力と財力あれば、私から言うまでもなく、そのあたりはできる方々です。多忙でマネジメント能力がなければ、割り切って専門家に外注してるそうですから。


「お金」って、神聖なモノ扱いして、特別なイメージを持たせることもありますけど、生きていくのに便利な道具の一つです。


さっさと、道具の使い方に慣らしておいた方が、後々、楽になるのにな~って中年のボヤキでした。

とくに若いと頭の回転が速いんです。覚えだっていいんです。

どんなにご立派な方々でも加齢と共に心身が弱っていくもんなんです。

若いうちに鍛えられる「経済力」は早めに動かしておいた方がいいですよ。


今日も、ありがとね。 

バーちゃんの戯言より