【NovelJam2018秋】(46) 完結編。お疲れ様でした!

『出版創作イベントNovelJam2018全作品』が手元に届きました! 当然のことながら、ぼくのインディーズデビュー作といえる『マイ・スマート・ホーム』も収録されています!

11月下旬から、早いものでもう8か月。季節が三つ巡りました。この記事もシリーズ的に46回ということで、期せずして大好きな乃木坂46にあやかることができ(?)ある意味丁度良い区切りという感じです。

「書き上げること以外に価値は無く、書き上げてからも際限がない」という小説執筆~編集~デザイン工程の底なしの苦しさにも近い怖さ。でも「〆切」という半ば強制的な救いと赦しによってのみ、そこからの解放が約束されるわけです。決して、一定の品質への到達などではない。それは寿命にも似ている。そいつが巡ってきたらそこで終了せざるを得ない。きみの人生は輝いているか。

……何度も書いたことではありますけれど、二泊三日でそれをするというのは開催するほうも参加するほうもどっちにしたってクレイジーだ。

この『~全作品』に収録された16作品の直後、ドン!と置かれている「審査員講評」をまとめて読むと、あの場に放り込まれた「審査員」という第三の視点が明らかになる。審査をする先生というよりも、異常な場に放り込まれた人々によるレポートである。

先生がたの講評に見え隠れする若干の戸惑いにも似た、我武者羅、遮二無二への畏怖みたいなもの。あくまでそれは「みたいなもの」でしかなく、鵺かキマイラかといった得体の知れない情熱たちを、頭は何で足は何で尾は何でと描き留めんとしているようでもあった。二泊三日で生み出された、作品であると胸を張るにはまだもやもやとした妖がごとき塊を前に、大人たちが困惑している姿を思い浮かべ、少しだけ面白くなってしまった。

NovelJamは鵺やら妖どころか、魔物だ。

「グランプリ講評」で、次回以降はスタイルが変わるのではないかということが示唆されたが、単なる賞や単なるワークショップではない「クレイジーなイベント」を期待してしまう……

HON.jpとボランティアの皆さま、審査員の先生がた、クラウドファンディングはじめ協賛・協力の皆さま、素晴らしい機会を本当にありがとうございました!

……これにて一連の『NovelJam2018秋』の投稿は完結です。これからも小説執筆に試行錯誤の日々を過ごしていきたいと思います。

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