【NovelJam2018秋】(33)講評を受けるにあたり

NovelJam2018秋の審査委員である米光一成氏の記事中に『マイ・スマート・ホーム』を取り上げていただきました。有料noteですがぜひお読みください。

当該記事は更新でどんどん追加されていく形式なのですが、今回のNovelJamの作品が取り上げられていくことが示唆されていたので、編集の天王丸さんに、取り上げていただけるよう打診することをお願いしました。

――打診なんて、そんなの自分ですりゃいいじゃん。

って思われてしまうと思うんですけれど、ぼくは、基本的に座組みを崩すことはしたくないマンです。どういうことかというと、ぼくが最も身近で信頼すべき編集は天王丸さんなので、それを飛び越えて他者に、ましてや審査委員に細かな講評を依頼するのは違うと思ったからです。なので、筋を通したかったというのが大きな理由です。

例えば、販促用カードをいつどこで配るかみたいな小さなことも、あらかじめプロモーションスケジュールの書かれたスプレッドシートで共有しています。以前、ツイッターか何かで、「著者が書店に行ってその場で承諾を得て著書にサインし、返本できないような在庫を作ってしまうのは如何なものか」という話題が語られていましたが、その行為の良し悪し以前に、単に編集や営業へ筋を通していない故の課題があるって話だと思います。

では、なぜ氏の講評を得たかったかというと、二点あります。一点は、合宿当日の懇親会の際にお話しいただいた内容について、もっと詳細に聞きたかったというのがあります。もう一点は、当日のお話いただいた内容からするに「これは編集でなんとかなった部分ではないか」というのが多分にあったので、まず担当編集さんにその部分の指摘としてまず受けとっていただいてから、ぼくに聞かせてほしかった、というのがあります。

たぶん、外側からの指摘というのは、編集さんが先に聞こうがぼくが聞こうが、修正する部分は変わらないと思っています。当日に聞いていたことから、続編内で修正できる余地は十分作ってあり、あとは程度の問題です。どれくらい、やるか。でもそれを作家は知り得ません。チューニングすべきは編集の範疇だからです。まあ、自分でやってもいいのかなと思うけど、作家モードと編集モードを切り替えるのは相当に負荷(スイッチングコスト)がかかるので。

商業の原稿はもう十年以上書いているので、それぞれ編集さんについていただき、ご指導いただくほか、ご迷惑をおかけしたりすることもあるのですが、小説というジャンルで編集がつくというのは、このNovelJamが初めてとなります。NovelJamはチーム戦なので、グランプリ戦を乗り越えるにあたって、座組みは大事にしたいと思っています。

引き続き、頑張っていきたいと思います。

未読のかたは、今回頂戴した冒頭のご講評と合わせて(その前に、というのがよいかと思います)お読みください。


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