東洋医学の五行色体表で体質診断⑧五液
五液とは身体が病んだ時に変化が現れる液体の事。
その中には涙と汗、涎(よだれ)、涕(はなじる)、唾(つば)があります。
東洋医学では水分の総称を津液(しんえき)と呼んでいます。
現代医学では津液はリンパを含む液体と考えられ、関節を潤したり免疫を担当したりします。
また、リンパは脂質を積極的に流すので小腸との関わりが深くなります。
脂質をリンパに吸収するのが小腸で、脂質は心臓のエネルギー源となります。
津液は津と液に分けられ、流動性が高く体表や肌肉分布する水分で汗ともなります。
また、津液は血液のサラサラ成分であり目や耳、鼻、口を潤し栄養し、乾燥したり炎症が起きたりするのは津液不足と考えます。
逆に津液のうち粘稠で流動性が低い、ねばねばとして動きにくい性質の部分を液と言います。
液は主に骨関節や内臓、脳などの組織に注ぎ込むとされるので、関節の滑液だったり脳脊髄液だったり内臓の消化液と考えられています。
木タイプは涙が出やすい
涙は眼を潤し保護する液体で、涙が出ることで副交感神経が刺激されます。
普段から交感神経が優位になりやすい木タイプは涙を出すことで自律神経を整えているのです。
普段からテンションが高くて涙もろい人は木タイプと考えられます。
涙が急に出てくるようなときは身体がリラックスを求めているので、のんびりする時間を確保することが大切です。
火タイプは汗をかきやすい
火タイプは身体の津液が少ないので体温が上がりやすいのが特徴です。
そのため体温を調節するために汗をかきやすくなります。
普段から暑さに弱く、食事をしただけでも汗をかくひとは火タイプと考えられます。
火タイプは頭に熱がこもりやすいので、頭から滝のような汗をかくのが特徴です。
普段から水分補給はこまめに行いましょう。
土タイプは涎(よだれ)が出やすい
涎(よだれ)は唾液の中でもサラサラした成分で、消化酵素を多く含んでいます。
消化酵素が多いので、食べるのが好きで食べ過ぎてしまう人が目立ちます。
寝ているときに涎を垂らしやすい人は土タイプだと考えられます。
土タイプは甘いものも好きですが、柔らかいものばかり食べていると体調を崩しやすくなります。
金タイプは鼻水が出やすい
金タイプは津液が豊富なので、免疫の対策として鼻水を大量に出します。
身体に津液が多い人は花粉症などのアレルギーがある人が目立ちます。
鼻は常に潤っているので鼻血は出にくいですが、不調の時には大量に鼻水が出ます。
鼻水は頭の熱を調節する作用もあるので、鼻が詰まると熱が出て寝込んでしまいます。
そのため鼻が詰まりだしたら身体を温めて鼻水の排泄を促しましょう。
水タイプは唾が出やすい
唾(つば)は唾液の中でもネバネバした成分で、交感神経が優位になった時に出てきます。
ネバネバした唾は免疫力を高めますが、交感神経が優位になり過ぎると炎症が起こって喉を痛めやすくなります。
そのため口がネバネバしやすい人はこまめに水分を口にしましょう。
飲むなら殺菌作用のある緑茶が相性の良いタイプです。
不調な時ほど唾を飲みこむ癖をつけておくと比較的に元気で若さを保てるようになります。
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