血圧と感情の関係
通常の最高血圧は120くらいが理想と言われますが、嬉しい時には血圧が上がり180を超えることも珍しくありません。
逆に落ち込むと100を切ることもあり得るのです。
そして怒ったときほど血圧の上昇は激しくなりますが、怒りを溜め込む人は血圧が高い状態が続くと言われます。
高い血圧が続けば動脈硬化の原因となり、動脈硬化が原因で血管が詰まってしまえば脳の機能が低下すると言われます。
脳の機能が低下すると、理性が失われ怒りやすくなったり自分をコントロールできなくなったりします。
脳の機能が低下する時はたいてい梗塞が起こっています。
梗塞とは血管が詰まることですが、小さな血管なら自覚症状もないままに症状が悪化します。
急に性格が変わったり記憶力が落ちたりする背景には、毛細血管の梗塞や出血が潜んでいる場合もあるのです。
東洋医学では、嬉しい時でも喜び過ぎず悲しい時でも悲しみ過ぎないのが健康の秘訣と説いています。
これは血圧の面から見てもかなり的を得た考え方だと言えます。
イライラしているときの血圧は普段と比べても20~30も上がるという報告もあります。
笑っているときには血圧は下がり、涙を流すときにはさらに大きく血圧は下がります。
だからイライラすることが多い人は、意識して笑ったり涙を流したりすることが健康を維持する上で重要となるのです。
イライラして血圧が上がっている時ほど考えはまとまらなくなります。
だから色々と考える時には血圧が落ち着いている時にしないといけません。
慢性的な怒りを溜めている人は高血圧になりやすく、几帳面でねばり強い一面を持っています。
また、高血圧な人ほど活動的で意志が強い傾向が認められ社交的です。
対して、低血圧の人はマイペースで単独行動を好み、人間関係は少ないけど深い付き合いの傾向にあります。
血圧は朝が高く、日中は変動しながら夜にかけて下がっていきます。
そのため前向きな決断は、血圧の高い朝にするのが理想的です。
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