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ベタの繁殖に挑戦する話

オスがまだ2匹だったころ、可愛い色のこの子たちの子孫を残してみたいなと思うようになりました。
そこでお嫁さんを探しに、阿佐ヶ谷にある「あくあしょっぷ石と泉」さんへ。
こちらには、ベタをお迎えする際いつもお世話になっています。
店主はいかつい体格で強面だけど、とても穏やかで親切。

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目に留まったのは、桜色のクラウンテールが美しいメスの子。
店主にも「この子は成熟してて、なかなかいい個体」と勧められて即決した。

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それと、透き通ったクリーム色の地味な子。
成熟はまだだけども、クセがなくてオスの遺伝子を強く残せそうでなかなか良いのではと思った。
悩んだ末、結局2匹連れて帰った。
このクオリティで、1匹890円。破格である。
オスも1980円~2980円くらいで、店主厳選の良い個体がそろっている。
オス2匹も、その前の青いハーフムーンのオスもここでお迎えした。

メスのお迎えから3日後、落ち着いたのでお見合いをしてみることにした。
(この時水槽の配置替えをしたことで、黄青の子を死なせててしまった。)
鯉柄のオスと桜色クラウンテールのメスは、威嚇しあっている。

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メスなのにすごいフレアリング。おお怖。
オスもなんだか、逃げ腰の様子。
こんな調子で繁殖できるかしら…
少し心配していたら、一晩しかたっていないのにオスがものすごい立派な泡巣をこさえていた。
これは…イケるのでは…。

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さらに3日後、オスとメスを混泳させてみることにした。
オスの水槽は、やしゃしぶ実でいい感じの色に仕上がっている。
早速、混泳開始。
すると、2匹は寄り添いあってなかなかいい雰囲気…
仲良しじゃん~とか思ったのもつかの間。
オスがメスを追いかける。追いかける。
高速移動の上をゆく ものすごいスピード。
繁殖行動としては正しいのだけど、少しメスが可愛そうなぐらいだ。
メスは一生懸命逃げて、アヌビアスナナの下に隠れてる。
威嚇していた時の勢いはどこへいってしまったのか。
葉っぱの下で縮こまって息をひそめている。
とりあえず一晩様子を見て、ダメだったらすぐ離そう。

翌朝、オスは朝から容赦ない。
相変わらずメスを超高速で追いかけている。
こんな調子でメスはちゃんと寝れたんだろうか…
今夜は寝かさないぜコースだったのかと思うと、また不憫に思った。
このとき、泡巣の様子に変わりはなく、産卵していなかったのを確認し出勤した。

その日、残業終わり帰宅してみると、泡巣がこんもりしている。

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なんと、産卵していた。
いや、ちょ、待って。
はやいよ。はやすぎるだろ、展開が。
出会ってまだ1週間たってないのに…。
急いでメスを救出。

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美しかったヒレがボロボロになっている…かわいそうに。
しかし、これは確実に事後だね。悲しいのに嬉しいような…。
噂の交尾シーン(オスがメスを抱きしめて気絶させ産卵させる)を見るのを超楽しみにしていたのに、お目にかかることができなかったのが一番悲しい。
とにかく、喜ぶべきは産卵成功。
さくら(メスの名前)お疲れさまでした。

翌朝(今朝)起きて一番に水槽を確認。
オスは昨日からずっと泡巣の下でせっせと卵の世話をしている。
めっちゃイクメンやん。本能ってすごいね。
ベタは、オスが稚魚の世話をする種の熱帯魚で、稚魚が泳ぐまではオスにお世話をさせてみようと思う。ベタの繁殖は、産卵までは簡単といわれているけども、問題は稚魚が生まれてから。
ベタの稚魚は、すごくすごく小さくて普通のエサは食べられない。
まずは稚魚用の餌の確保からだね。
引き続き奮闘します!

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