人生がどうぶつの森化している件
私は小学4年生の時
『あぁ、この生活どうもりみたい。いつまでおんなじことやんの。』
なんて考えているちょっとませた子どもだった。
どうぶつの森は魚釣りをしたり、村を整備したり、家を大きくしたりする生活系ゲームだ。
私は小学生の頃このゲームが大好きだったのだけど、いつもある程度のところまで進めると飽きて久々にログインしてみると家がゴキブリだらけになっていた。そしてまたリセットして新しい生活を始める。
毎日同じことの繰り返し
特に刺激がない
小学4年の私は小学校の生活をどうもりと同じだと感じていた。
中学に入り、生徒主体で行事など行う事が増えて人生はどうもりという感覚は消えていった。
しかし、26歳になった今久々にこの感覚が再来している。
何を食べても全部そこそこおいしい
どこに旅行に行ってもそこそこ感動
新しい趣味でもやってみようと思うけど初めの一歩を踏み出す気力もない
以前はおいしそうなカフェや居酒屋をインスタで見あさっては
友達と遊ぶ時のために保存していた。
でも今は何を見ても大体どんな味か想像できて
高い都内価格を払う気が起きず、友達といるなら安いファミレスでいいという思考になってきている。
私には心から愛していると言える婚約者も愛犬もいる
結構しっかりしたマンションにも住んでいる
仕事も自営業なので波はあるものの生活できるくらいにはある
(毎月かつかつだけど)
こんな恵まれている状況なのに
いやそんな状況だからなのか
何をしても”そこそこ”なのだ。
この先この人生があと何年続くのかなぁ
と犬の散歩をしながら考える。
案外今ここで人生が終わってもそこまで悲しくないかもなんて思ったりもする。
この感情を
そう思えるほど今が十分で幸せなんだと捉えるべきか
26歳で何を言っている、もっと自分で人生を輝かせろと叱咤するべきか
最近はぼんやりそんなことを考えて生きている。
26歳でこれでこの先どうなることやら
こんなことを友達に言ったりSNSで書いたら”病んでる”と言われて終わりだろう。
だから同じように人生のどう森化にもやっとしている人の気持ちに少しでも寄り添えたら嬉しい。