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今夜はカレーよ。明日もカレーよ。(2019.12.3)
※画像はイメージです。
みんな大好きカレーライス。うちでは月に1、2度くらい作る。働いていた頃は土曜の夜に作って食べ、日曜の昼にカレーうどん、夜に再びカレーライスと3回に分けて食べていた。今は曜日を気にすることなく作れる。
ルウはお手頃価格で買える「こく◯ろ」の中辛を使うことがほとんどなのだが、買いに行った際たまたま品切れだった。甘口と辛口はあったのだが、悩んだ末、ちょっぴり値段が高くなるが「バー◯ントカレー」の中辛を手に取った。幼い頃から馴染みのある味。実家で作るカレーがバー◯ントだったのである。
確かそれは父親のこだわりだった。バー◯ントの「リンゴとハチミツ」入りという点をなぜか異常に好んでおり、たまにスパイシーなルウに変えるとぶつくさ文句をたれていた。わたしも含め他の家族は特になんでもよかったので、父の嗜好に合わせるかたちでカレー=バー◯ントが定着した。
ニンジンはいちょう切り、タマネギは薄切り、ジャガイモは崩れない程度に小さめに切る。火が通りやすい=時短で仕上がる。その昔、母親がやっていたのと同じようにわたしも作る。ところができあがったものを食べてみると、母の作るカレーの味とちょっと違う。ルウも同じなのに、具材も同じように切って入れてるのに、なぜだ?
そういえば似たような体験があった。正月の雑煮の汁。同じ具材、同じ味付けで作るのに、実家で食べる雑煮の味とは違っていた。一体何が違うのだろう。母にこの話をしたら「なんでだろうねえ?」と、さほど関心無さげに返されたのを思い出す。元々母は料理に全く興味の無い人だった。
しかしどうにも同じ味に作れないのが悔しい。いやでも「これがわたしの味」と割り切ったほうがいいのだろうか。年齢と自炊歴を重ねるうちに舌が変わってきたともいえる、かもしれない。
正月に実家に帰ったらカレーの話もしてみよう。へぇそうなの、の一言で片付けられるかもしれないが。
大きいアルミ鍋に入ったカレーを、そっちのほうが多いだの少ないだの、家族5人で騒ぎながらよそいあった頃を懐かしく思い出す。今日のカレーは充分すぎる量を残し、明日のわたしを待つ。
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