2023年の個人的音楽ベスト楽曲と感じた事など

毎年、その年にリリースされた楽曲から、自分がよく聴いたり、好きだったものを10個順番につけているのだけど、映画はそれがしやすいけど音楽は何かそれが難しいなぁと思う。
音楽はその時のマインドよって大きく印象が変わったりする。ちょっと料理とかと似てるのかも。
ロックを聴きたい気分の時にダンスミュージックを聴いてもピンと来なかったり、その逆もあったり。中華の気分の時に和食を食べてもあんまり、みたいな感覚と似てる。
何を聴いても楽しくなれる時もあれば、気分的に音楽を聴きたくならないという時もある。何も食べたくなくなる時の様に。
なので1年の中でも自分のモードによって大きく左右されるから何が1番とかは難しい。
とりあえず自分が今年良く聴いた、こんな気分だったというもの、これはめっちゃ良いと思った楽曲を20個（多い）記録しとこうと思う。
以下、順不同。

・Boy's a liar,Pt.2 /
　PinkPantheress & Ice Spice
・OMG / Newjeans
・ETA / Newjeans
・愛の太陽　/ くるり
・In Your Life / くるり
・SPECIALZ / King Gnu
・花 / 藤井風
・Seven / JUNG KOOK & Latto
・Loveher / Romy
・Special(feat.SZA) / Lizzo
・Mainstream / BE:FIRST
・MOJABI GHOST / Tainy & Bad Bunny
・Orange(feat.MC.waka) / 星野源
・生命体 / 星野源
・Into Your Room / Holly Humberstone
・Weightless / Arlo Parks
・荒れた唇は恋を失くす / aiko
・Drugs / Mura Masa
・永遠少女 / ZAZEN BOYS
・日常 / Official 髭男 dism

こうして振り返ってみると2023年は個人的にバンドの年だった。
アルバムだとくるりやKing Gnu、ceroやオリビア・ロドリゴ、ボーイジーニアス。ロックのもの以外だとPinkPanteressやスパイダーバースのサントラが特別良かった。

サブスク時代になって、アルバム単位で音楽を聴く事は少なくなってしまったが、特にくるりとKing Gnuのアルバムは聴く為の作品というものだった。
3人のセッションから曲を作り、それを積み上げてアルバムにしていったくるりと、もうすでに発表されているタイアップ作品が9割を占めるのに、それを再構築し、繋げてアルバムで聴く事の価値を高めたKing Gnuの方法が対象的でどちらも面白いなぁと思った。
ここまでシングルが溜まるとそれをただ入れるだけのベスト盤みたいなものになるか、Vaundyがしたみたいに2枚組で片方に固めるか、みたいな手法になるのがほとんどだが、バラバラに見える楽曲達を１つの作品として完成度の高いものにした常田大希の才能に改めて驚かされた。

年明けにスラムダンクを観た事もあり、しばらくは第ゼロ感をずっと聴いてた。年明けはそれと1975とハリー・スタイルズをやたら聴き、くるりの愛の太陽が出てからはそれ中心に聴いていた。ドレイクやポストマローンのアルバムが自分の中でもひとつピンと来ず、大好きなWeekendもそこまで今年のはハマらなかったな、そういえば。やはり自分のモードはバンドサウンドだったのかも。King Gnuのアルバムが出てからはそれをずっと聴き、年末の最後にZAZEN BOYSのとんでもない曲もきた。

チバユウスケが死んだ。
今までも忌野清志郎やフジファブリックの志村、ブンブンサテライツの川島さん、ビースティのMCAや今年だけでも坂本龍一、ハイスタのツネさんなどたくさん聴いてきたアーティストの逝去のニュースで落ち込んだりする事はあったが、やっぱりチバユウスケはどこか自分の中で特別だった。
10代〜20代の時、ミッシェル後期からROSSOの位のチバユウスケのビジュアル、出立ちが大好きで、こんな大人になりたいとずっと憧れてた。
今でも普段からチバユウスケの楽曲は普通に聴いているが、最初に逝去のニュースを見た時から特にチバユウスケの楽曲、ミッシェル、バースデイ、ROSSOばかりずっと聴いてる。
ただずっと悲しい。

最終的には自分はくるりとチバユウスケの年だった。ロックンロール最高。
色々あった2023年が終わる。
いつも世の中や身の回りや、どの単位のものでも変化には戸惑うけど、それを正しく受け入れて面白がれる自分であればと思う。
その生活の中に素晴らしい音楽があれば最高。
2024年も自分をわーきゃーさせてくれるものに沢山出会えますよう。