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【映画】「アメリカン・フィクション」レビュー

近年、ポリコレやコンプラへの世間の意識が上がり、それ自体は責められるものではなく、昔よりも色々な声を上げやすくなったのは良い事だと思うが、特に表現においてはその塩梅がとても大事で、映画、ドラマの映像作品にしてもゲームにしても過剰に意識し過ぎるが余り、それに対してのバックラッシュが起きてる。
そういったものが特に海外のディズニー作品離れに繋がったり、日本においても「ふてほど」みたいな作品が支持を得る事に繋がってるんだろうけど、何だかいびつだなぁとは思う。

今作もそういったwokeや所謂意識高い系というものを強烈に皮肉っている。
wokeな人達が白人がほとんどだったり、性的マイノリティの描き方などはめちゃくちゃステレオタイプなのはわざとなのかなとも思う。

どうしてもそこにばかり注目が集まるが、家族の物語としての描き方もとても良く、特に結婚式のシーンなどはめちゃくちゃ良かった。

アカデミーにもノミネートされているが、沢山の人に届けば良いなと思った。
個人的に好きな作品がひとつ増えた。

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