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モノクロ絵の難しさ

引き続き十二国記の二次小説用挿絵。ちょっと直すところもありますが、ひとまずやっと人物の部分は描き終わりました。時間かかりすぎです。でもひと段落つきました。

結果的に何が難しかったかというと、黒と白の比率や配置は思ったよりもセンスが問われるということと、黒と黒との境やグレー部分の表現が難しいということ。

鉛筆画だと濃淡が着けられるので、影になる部分もわりと自然に表現できますし、黒と黒の境もそんなに苦労しません。しかしペン画のように本当に白と黒のみで描くとなると難しい。

左は学生のころに描いた鉛筆画。黒ばかりの髪や服の部分も濃淡をつけて何となく流れや形がわかるのと、ティッシュなどでぼかすことで肌の影もつくれます。一方右は今回描いているデジタルのモノクロ。髪の流れや服との境界線は白を入れ、服の影になる部分は斜線でグレーを表現しました。

以下、描いている中で、考えて悩んだこと。個人的メモです。

1. 着ている物の色のバランス
2. 黒でも白でもない部分をどうするか
3. 黒と黒の境界をどうするか

まず、1の着ている物の上下のバランス。黒い服を着せたいのですが、全員上下黒だと重々しすぎます。ですが十二国記の世界では黒が正装というか、おめでたいほうの色(だったはず)なので、上半身だけでも黒を着せておきたいのですよね。しかし上黒/下白だと今度は安定感が無くて…。ここで2の問題も絡んでくるのですが、じゃあ下はグレーっぽくしようかな?と。

結果的に言うと、装飾品に模様をつけて、一部黒く塗るということで真っ白というのは避けたのですが、その途中で、一度グレーにしようとしてみました。漫画だとドットのスクリーントーンを貼ったりするのだと思いますが、あくまで挿絵なので漫画っぽくはしたくなかったのでそれはやめました。じゃあ斜線はどうか?試しにスクリーントーン機能の斜線を貼ってみましたがなんか不自然だったのでこれもなし。そこからいろいろなところを部分的に黒くしてみて、バランスのよさそうなところで落ち着きました。

今度は影になる部分。袖口とかですね。ここは試しに手書きの斜線で影を付けていったらそれらしくなったので、全体的にそれで影を表現しました。でもこれは味方によってはちょっと汚れっぽく見えるので、きっともっと上手なやり方があるのだろうなと思います。

そして3の黒と黒の境界線。光が当たっている部分は白くして、光が当たっていないけど黒と黒の境界線になるところは細く白を残すことにしました。
黒い髪と黒い服の境は結構いろいろ試して悩んだのですが、境あたりの髪を一部白くすることで一応境っぽくは出来ました。

ちょっと時間も時間で眠いので、まとまりない文になっていると思いますが、記憶が新しいうちに感じたことを。
最終的に思ったのはいろんなペン画を見たいなということ。オーソドックスな表現方法も勉強しないといけないですし、いろんな方のいろんな表現を知りたいです。

あとは、背景頑張ろう。そして、もっと速く描けるようにならないといけないな…。

おやすみなさい。

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