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災害時マニュアル、精神科も考えよ
災害時の福祉支援体制として、病院や企業、施設などでは、個々に災害時マニュアルを作成しており、災害発生時にはそれに基づいて行動するなどとしている。しかし現状、災害時マニュアルがある施設とない施設とがあるのも実際のところである。
災害拠点病院など大きな病院では、災害時を想定した行動が取れるような意識づけがなされていたり。大学時代の同級生に話を聞いたことがあるが、己の職場との格差に劣等感で潰れてしまうか
長期入院に伴う社会性の喪失とアイデンティティ
学童期から青年期にかける発達過程で、自己と他者という関係は、親子から友人関係へと拡大する。そこで社会性を育み、葛藤や模索の時期を経てアイデンティティを確立していくことが発達課題となる。
精神疾患の主要疾患である統合失調症は10~20代で好発する。これはちょうど青年期の、アイデンティティを確立していく時期と重なる。
統合失調症は、脳内の神経伝達物質の異常で起きる、脳の病気である。しかし、その病態
他者との相互作用を通した成長発達の可能性
乳幼児期の発達において、認知や言語、感情などは、周囲と相互に影響しあっており、その様々な環境との相互作用を通して発達していく。
周囲の環境が成長発達に影響する、
それは乳幼児期のみに限らず、年齢に関係なく、大人になってからでも言えることではないだろうか。
まず、乳幼児期の心身の発達過程において、その家庭環境の発達の遅れや問題が生じるケースもあることを理解しておく必要がある。
例えば、親が精神疾患
看護師へのケアとスケープゴート
精神科の長期入院患者の奥底にある、見捨てられている、といった孤独感。この孤独感を、慢性期病棟で働く精神科看護師も同じように経験していると、個人的には思っている。
退院支援を進めようにも、受け入れ先がなかったり、サービス調整が難しかったり、本人にその意思がなかったりもざらだ。退院してもすぐ再入院して戻ってくるケースも多い。病棟内は、常連で溢れている。また、国が重点を置いているのは急性期やスー
医療ニーズを取りこぼさないように
日本では、1978年に発表された「第1次国民健康づくり対策」をはじめ、幾度の討議や計画改訂を経ながら、現在は2013年度より始まった第4次国民健康づくり対策、健康日本21(第2次)をもとに、その時代に合わせた健康づくり対策に取り組まれている。
時代に合わせて法制度は変わっていくが、臨床現場にいると、そのような社会の変化について自身の業務に直接関係するような内容でない限り、自ら意識して情報をキャ