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山手線 〜山手線一周する間に小説は書けるのか〜

こんにちは。
やわひゃーです。

今回は自分がやっているYouTubeと連動企画をしました。
タイトル通り
山手線を一周する間にインスタント小説なら書けるのでは?
という疑問から小説を書いてきました。
今回はその小説を載せようと思います。

その動画はこちらから
↓↓↓↓
【検証】迷作?山手線一周で小説は書ける!!1ch【やわひゃー】
https://youtu.be/fwxKYL1cqck



山手線

いつも通り座る。
平日の午後四時半、この車両は高い確率で席が空いている。
と、考えることも要らないほど自分の体が憶えている。


いつものように参考書を出し、公式を繰り返す。
ここは何からも邪魔をされない。
人が入れ替わる音もアナウンスもリズミカルな軌道音も僕の脳には届かない。
カフェや図書館も試したがダメだった。
五月蝿すぎるし、静かすぎる。


どっちにしろ“人“を感じるのが堪えられない。
毎日この一時間、これを積み上げてきたし、今後ももっと高くなっていくだろう。ただこうして正しいことを繰り返していくだけだ。


そう思っていた。


「いつも勉強頑張ってるけど何か夢とかあるの?」


顔の近くで声がした。顔をあげる。
早川春翔が立っていた。
明朗快活で4人兄弟の長男、面倒見がよく真面目な彼は周りからの人気者だ。
こういう人が社会で活躍するのかと容易に想像できる。
話したこともないし、興味もないが。


「いや、別に」


走る動揺を隠すように目を伏せ、返す。



「そっか、俺の分まで頑張ってくれよ」



肩をポンっと叩くと大きいリュックを背負った彼は笑顔のまま降りていった。


邪魔が入ったな。
再び参考書に目を向ける。
なんであいつの分まで俺が担わなきゃいけないんだよ。
少し苛立つ。
そもそもあいつも成績悪くないハズだろ。
あいつだって大学に…


その瞬間、気づいた。


自分のためだと思っていた。
正しいとされてることを繰り返すことに価値があると思っていた。
ハッとする。
初めて自分の世界が広くなる感覚を得た。
お金を稼ぐため、選択肢を増やすため、周りとの優劣から得るステータス、


違う。そんなちっぽけなものの為じゃない。
もっともっともっと。


最寄駅に着く。


肌寒い風が吹き付けた。
前屈みになりながら暖かい日差しへ一歩外に出る。


(722文字)


いかがだったでしょうか。

今回は山手線がテーマということで
車内を観察しながら考えてみました。
不審者だったと思います。笑

さて、
僕が山手線に乗って感じたのは、
様々な音がしているけどうるさくない
ということです。

列車の音やアナウンスなど、確実に音はたくさん鳴っているのに全く苦にならないですよね。
あの空間はかなり独特な気がします。

僕自身かなり心地よい空間だったので、動画に関係なく小説を書くときは乗ろうかなんて企んでます。

あと、僕自身注目して頂きたいのは、
・主人公はどういう人間性なのか
・春翔のバックボーン
・主人公は何に気がついたのか
です。

あえて明記はしていませんので、あーだのこーだのご自由に考えて頂ければ嬉しいです。

そんな中でも僕が思い描いてたように伝わると
僕自身の能力が上がったようで嬉しいですし、他の受け取り方を聞くと勉強になるし、その人のことが少し知れたようで嬉しくもなります。
良いことしかないですね!

ちなみに
主人公の根本的なところは自分を投写してます。笑
僕が(書いてないけど)感じてること伝わればいいなぁ

また今後も書いていきますね。

お読みいただきありがとうございました!

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