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デンマークで読んだこと、聞いたことと、考えたこと

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読んだ本のレビューや、新聞、ラジオなどで読んだり聞いたりしたこと、実際体験したことから、デンマークの社会に関することを伝えたり、考えをまとめたりするノートです。
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#北欧

#ここにいてごめんなさい

この詩(一部抜粋・翻訳)を書いたのは、早産で生まれ、脳性麻痺とともに生きる、キャスパー・…

さわぐり
9か月前
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ジェンダー平等視点で考える世界と日本の働き方ーデンマーク・スウェーデンの事例

リクルートさんの iction! にて【デンマーク・スウェーデン】男女格差の解消が進む北欧の取り…

さわぐり
1年前
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デンマークの公共図書館は学校や地域をどのように支援しているか

2年前に、デンマークの公共図書館が学校や地域をどのように支援しているかについて、日本学習…

さわぐり
1年前
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ヘイトメールを送りつけた人々に会いに行ったある女性の話

ウツレム・チェキック(Özlem Cekic) はトルコ生まれのデンマーク人。10歳のときにクルド人の…

さわぐり
1年前
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権力がもたらすメカニズム

相手をいたわる気持ちが弱まった、 運転が荒くなった、 以前より嘘をつくようになった、 相手…

さわぐり
1年前
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ポッドキャストをはじめました

セシリエ・ノアゴー著『デンマーク発 ジェンダー・ステレオタイプから自由になる子育て 多様性…

さわぐり
1年前
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公共広告についての論争をきっかけに、デンマークの学校で広告について学んだ娘の体験を振り返ってみた

JR大阪駅に掲示された公共広告について最近ネット上で論争になっていると知った。広告といえば、多くの人が日常的に目にするものである一方で、わたしたち個人はそれをどのように受け止め解釈すれば良いのか、あまり明確な基準はない気がしている。ただ何となく描かれたもの自体について「好感が持てる」か「不快だと感じる」といった印象で語ることが多いのではないか。それ以上の言葉にするすべを、わたしたちは持ち合わせていないのかもしれない。それでも、多様な人々が目にするものを快不快という感覚のみで語

お知らせ:オンライン・トークイベント

京都にある絵本書店、絵本のこたちさんとのオンライン・トークイベントのお知らせです。 2022…

さわぐり
1年前
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路上生活者が案内するコペンハーゲンウォーキングツアー

暖かな日差しが眩しいある夏の日の午後、わたしはデンマークで一日の利用者数がもっとも多いノ…

さわぐり
1年前
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炎上で見落とされたこと -性的少数者の生きづらさにこそ光を当てて

企業広告がSNS上で炎上するというのは日本でも近年よく聞く話だけれど、デンマークでもここの…

さわぐり
2年前
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デンマーク発 ジェンダー・ステレオタイプから自由になる子育てー多様性と平等を育む…

7月に図書出版ヘウレーカさんから拙訳が出版されます。 『デンマーク発 ジェンダー・ステレ…

さわぐり
2年前
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そのフェミニストは自分の弱さをさらけ出す勇気のある人だった

街中の小さな独立系書店で、あるエッセイの著者によるお話会が開催されると知ったとき、すでに…

さわぐり
2年前
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ここ数か月のデンマークのニュースからみえてきたこと

デンマークでは2週間ほど前に確認されたオミクロン株の急激な増加のために、昨年に引き続き今…

さわぐり
2年前
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「へそ出しトップスで登校禁止」に多くの人々が反発。その理由を探ってみた

デンマークの学校には制服がない。ごく一部の私立校を除き、普段、デンマークの子どもたちは私服での登校が一般的だ。また服装や髪型、染髪についても校則で規制しないため、子どもたちはいつも自分たちの好きな恰好で通学している。 ところが今年8月半ば、新学期を迎えたある学校では、義務教育の高学年(7‐9年生、日本の中学生に相当)の子どもたちが、クロップトップス、いわゆるへそ出しトップスで登校することを禁止した。この決定に一部の保護者や生徒が違和感を示したため、その後この出来事はデンマー