営業に慣れず、咳をして終わった6月を引きずる
6月、私は同居の父からマイコプラズマ肺炎をうつされ、ほぼ咳をして過ごした。
仕事でオンライン上とはいえ話す機会もあるので、間に合えばミュートにし、話している途中に咳き込んだら謝りつつ乗り越えた。声がガラガラ&微熱が治らないうちは営業(教育系なんだけど営業があるのだよ)のお仕事はお断りした。
ちょうど勤務先(業務請負先?だが勤務先と書く)の営業(勤務先では営業とは呼んでいないですがね)への方針が変わり、本当にガッツリ営業!というスタイルになって正直言ってかなりキツかった。営業のYouTubeを見るように指示され、さらにトークスクリプトも本格営業仕様になった。
勤務先の人数は限られているし、自分の受け持ち受講生の方たちが数人コースを終えられたこともあり、普通の声が出せるようになった時点で営業シフトを入れた。だが。連続2件が撃沈。いや、私は頑張った。新しいトークスクリプトに沿ってかなり頑張った。ただその営業相手のおふたりの反応が薄かったり響いてなかったりで…体調が万全でなかったこともあり私のメンタルは砂利道を長距離歩いた靴底のようにゴリゴリ削られた。
正直私は営業をするために今の勤務先を選んだわけではない。講師業がしたくて入ったしメインの仕事は講師業だ。以前の営業はそれほど営業営業しておらず(まあだから受講生が増えない→運営側も営業方針を見直したのだろうが)この勤務先で仕事を始めた初期の慣れないうちはそれこそ辛かったけど、まあ何とかやって来れた。
しかし今回の変化はあの「慣れないうち」に匹敵するかそれ以上の負荷を私に負わせた。結果的に新営業スタイルで3件目には成功したわけだけれど私はなんだか擦り切れてしまった。履きすぎて膝が抜けたズボンのように。
どうなんだろう。心身もう少しコンディション良かったら新営業スタイル、慣れていくのかな。同じようなサービスを提供する他社は「営業」と「講師業」を分業制としているところが多い。今の勤務先も今後そうなっていく可能性もある。ただ、そんなにすぐではないだろう。
サービスは適正価格だと思うし、顧客を騙してなんか全然ない、むしろ業界ではバカがつくほど正直に運営している会社だと思う。し、うちのサービスをちゃんと活用できる人は求めている結果が出せるから利用者も満足する。だから堂々とサービスを勧めればいいんだけど、疲れちゃうのはそういうことじゃないんだよね。端的に言うと「売る」という下心を持って人を(しかも初対面の人を)褒めたり(スクリプトに沿った)世間話をしたりするのに慣れてないのよ。
慣れれば大丈夫になるの?わからない。タイミング?咳き込みすぎていろいろよく分からなくなった。
そんな6月がいつの間にか明け、最近異様に暑いし夫はやたら忙しいから気をつかうし、そんなわけで私は疲れちゃってて有意義なことがなぁんにもできてない。
咳をして終わった6月を引きずったまま、名残り咳と共に夏本番を迎えようとしている。まだ向日葵を見たりセミの声を聞いたりする心の準備ができてないというのに。
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