【0から始めるebay輸入 Part.8】 ebay独自サービス「Global Shipping Program」と2つの「価格交渉術」
こんにちは。サワダです。
このページは【0から始めるebay輸入】のPart.8になります。
※全10パートで公開予定です。
今回はebay独自サービス「Global Shipping Program」と2つの「価格交渉術」を解説していきます。
ebayで商品を購入する際の独自サービスや、利益率をUPさせる価格交渉術をお伝えします。
「ebay輸入って何？」という方は、Part.1からご覧になる事をオススメします。
1. Global Shipping Programとは？
Global Shipping Programとは、ebayが配送から関税の徴収までまとめて代行してくれるサービスです。
Global Shipping Programは「ebayの商品ページ」を見ると、利用しているか確認出来ます。
利用している商品ページのShipping欄に「Global Shipping Program」と表示があれば、このサービスが適用されてます。
ebay販売セラーにとっては、配送代行と関税も含めて購入者から徴収してくれるメリットがあります。
私達購入者にとっても、商品購入時点で輸送料と関税が明確にいくらか確認することができます。
ebay販売者にとっても、私達購入者にとっても取引を楽にする仕組みとなってます。
ただし、注意点もありますので、次からサービスの特徴をお伝えします。
1.1 サービスの利用決定権はebay販売者側
Global Shipping Programの利用決定権はebay販売者側にしかありません。
その為、サービスを使いたくない場合でも、強制的に利用しなければなりません。
私達に決定権は無いためShipping欄を見て利用されているか、まずはしっかり確認する必要があります。
1.2 注文時点で、輸送料＋関税の金額が明確に分かる
本来、関税の支払いは商品が自宅へ到着する際に配送業者へ支払うか、後日振込みを行います。
その為、関税が請求されるまで実際に幾らかかるか分かりません。
しかし、Global Shipping Programを利用している場合、注文時点で輸送料と関税も分かり追加の費用が発生しません。
Global Shipping Programの料金は、輸送費用と関税の合計で表示されてます。
ebayが関税の支払いも代行してくれてる為、商品到着時に関税を支払う事はありません。
また、商品購入時に正確な関税も判明している為、利益の計算がより正確になります。
関税が発生するかしないか、いくらかかるかは税関により異なる場合がありますので正しく計算できるのはメリットですね。
1.3 全ての商品で関税が発生
Global Shipping Programが利用されている商品は、必ず関税が発生します。
基本的に仕入れる際の利益計算で、関税として商品代金＋輸送料の10％分を考慮して計算します。
しかし、個人輸入の場合は課税額が1万円以下の場合、関税・消費税が基本かかりません。
そういった1万円以下の商品に対しても、必ず関税分上乗せされた金額がGlobal Shipping Programに含まれてます。
1万円以下の商品であれば、Global Shipping Programを使っていない商品の方がほぼ安く仕入れられますので注意が必要です。
以上が、Global Shipping Programの3つの特徴となります。
1.4 サービス利用はほぼ割高になる
Global Shipping Programが利用していると購入費用が割高になるので出来るだけ避けましょう。
Global Shipping Programは、ebayが配送から関税の徴収まで代行してくれるサービスです。
代行してくれているので、その分サービス料がかかります。
そのサービス料は、ebayセラーではなく購入者が負担します。
公言はされてませんが、Global Shipping Programの料金にサービス料が上乗せされてます。
何故そう思うかと言うと、
・ebayセラーは料金負担なくGlobal Shipping Programを利用出来る
・Global Shipping Programで支払う関税が、通常の仕入れより高い
以上の理由から、私達購入者がサービス料金を負担しており割高になっていると考えられます。
通常、関税は税関通貨後に金額が決まります。
それを事前にebayが徴収しているので、追加徴収しないように多目に計算されていると思われます。
そして関税という名のサービス料も含まれて、購入者負担となっていると思われます。
実際の商品ページでも確認してみましょう。
商品代金6,650円（1万円以下）にも関わらず、Global Shipping Programにて4,960円も請求されます。
同じアメリカ国内からの通常発送商品の場合、おおよそ輸送料は2,605円でした。
※出品者も違うため、正確な輸送料ではなくあくまで目安です。
ということは、関税だけで2,000円以上取られている計算になります。
そもそも、1万円以下の商品は関税自体発生しない事が多いのに。。。
ちなみに2,000円の関税は、20,000円以上の商品でないとかからない事が殆ですので、いかに割高かが分かりますね。
また、同じセラーから複数商品を購入した場合も同梱する事が出来ず、全ての商品1個ずつにGlobal Shipping Program料金が発生します。
同梱して一回で輸送すれば輸送費を節約出来ますが、Global Shipping Programの場合、1個1個の輸送費＋1個1個の関税が請求されます。
以上の事から、ebayのGlobal Shipping Programを利用している商品の購入はなるべく避けましょう。
悪い事ばかり言ってるかもしてませんが、Global Shipping Programを利用してもリサーチ基準以上の利益が見込める商品であれば仕入れはもちろんOKです。
商品ページのShipping欄を確認し、利益計算を行い仕入れの判断を行いましょう。
ここまでGlobal Shipping Programのサービスについてになります。
次は、ebayでの価格交渉方法を解説していきます。
2. 価格交渉術 その1「Makeoffer」
Make offerは販売者が割引交渉を受け付けているサインになります。
価格交渉を行う事で、より安く商品を仕入れる事が出来ます。
日本ではあまり価格交渉を行う文化がありませんが、海外では先進国も含めて一般的に価格交渉がされています。
同じ商品なら安く買えた方が、その分利益に繋がりますので価格交渉は必ず行いましょう。
商品ページにMake Offerの記載があれば値下げ交渉可能となります。
ヤフオク！の値下げ交渉と同じと考えて下さい。
Make Offerの設定は、ebayセラー側しか設定できません。
販売セラーは、Make Offerを設定している商品は現在の価格より少しは安く販売しても良いと考えています。
割引率については販売セラーそれぞれの為、一概には言えません。
私の経験では、30％も安くしてもらったこともあれば1$しか値引きをしないセラーもいました。
販売地域別では欧米より、アジア圏の方が割引率が高い傾向にあります。
商品価格や仕入れ個数、地域などを考慮し出来る限り安く仕入れられるラインを攻めて交渉するのも楽しみの一つです。
2.1 Make Offerの利用方法
商品検索を行うと、結果の一覧にてMake Offerの設定を確認することが可能です。
価格の欄に、【or Best Offer】と記載されていれば、Make Offerが設定されている商品になります。
上記の場合、即決9,116円でも買えるし、Make Offerで交渉も可能という意味になります。
次に商品をクリックして、詳細ページに移りましょう。
交渉前に商品価格と送料を確認しMake Offerをクリックします。
次の項目で交渉価格を入力します。
安すぎても拒否されてしまいますので即決価格の10％〜20％引きの値段を入力しましょう。
交渉価格と送料を最終確認し、問題なければ「Submit offer」をクリックします。
無事Make Offerを送信したら以下のように表示されます。
交渉期限は2日となってますので、ebayセラーからの返信を待ちましょう。
また、あらかじめ販売セラーがOK・NGの交渉価格を設定している場合があります。
その場合Make Offerを送った時点で、すぐ自動返信が来ますので結果を確認しましょう。
Make Offerを送って相手が承諾したらキャンセル出来ないため、必ず購入しても良い価格で交渉を行いましょう。
2.2 Make Offerのキャンセル方法
もしMake Offerの価格を間違ってしまっても、相手から承諾の返信がない間であればキャンセルが可能です。
商品ページのMake Offer部分がReview Offerに変化しているのでクリックします。
Make Offerの画面になるので、retractをクリックします。
注意事項が書いてありますので、確認しContinueをクリックします。
次に変更理由を選んでCancel Offerをクリックします。
変更理由は「Entered wrng amount（金額間違い）」で良いでしょう。
無事、Make Offerの取り消しができました。
ただし、Make Offerは送信と同時に承諾されたりすることもあります。
また、キャンセルについてはebayセラーに対して迷惑になりますので、最初のMake Offerでしっかりと金額を確認して送信しましょう。
2.3 Make Offerの結果
Make Offerの結果は3つのパターンがあります。
①承諾される
②断わられる
③逆オファーが来る
-承諾される
Make Offerで送信した価格で、ebayセラーから承諾されると「ACCEPTED」と表示されます。
承諾されたので、引き続き購入手続きを行いましょう。
-断わられる
Make Offerで送信した価格では、ebayセラーからお断りされた場合「DECLINED」と表示されます。
断られた場合でも再度Make Offerを行うこともできます。
-逆オファーが来る
Make Offerで送信した価格ではダメだけど、ebayセラーから逆オファーが来た場合は「COUNTER OFFER」と表示されます。
COUNTER OFFERを行なってくれるebayセラーは、その商品を売りたいけど値段をどうしようか迷ってます。
再度Make Offerを行い、こちらに有利な条件で仕入れられるようにしましょう。
その結果の価格で良ければ購入手続きに、問題があれば今一度Make Offerを行うか購入を諦めましょう。
以上がMake Offerの結果についてです。
希望の価格で承諾されれば良いですが、断られた場合でも再度Make Offerで交渉を行いなるべく安く購入しましょう。
2.4 Make offerは3回まで
Make Offerを行える回数は3回までです。
毎回相手が断る手間もありますので回数に制限があるのは仕方ありません。
その為、Make Offerで交渉可能な3回を最大限利用していきましょう。
先程の説明でMake offerの価格は即決価格の10％〜20％引きの値段とお伝えしました。
3回交渉を行えるので、
1回目：買えたらラッキー20％引き
↓
2回目：この値段でもまだまだお得10％引き
↓
3回目：せめて少しは安く買いたい5％引き
このような順番で交渉を行うことをオススメします。
3回失敗すると『交渉回数が残ってません』と表示されてしまいます。
それでも即決価格で利益計算を行い、基準を合格していれば仕入れを行いましょう。
Make Offerはセラーも商品を売りたがっているので積極的に価格交渉を行いましょう。
3. 価格交渉術 その2「Contact seller」
欲しい商品ページにMake Offerがない場合は「Contact seller」より直接連絡をする方法があります。
交渉して成功したら儲けもの、ダメでもマイナスになる事は何もありませんのでMake offerが設定されていなくても必ず交渉を行いましょう。
交渉オファーが来たことで「ちょっと安くなるけど、利益出るし売れるなら売ってしまおう！」と、考えるセラーもいます。
あなたが商品を売る立場でも、商品が売れないで時間がどんどんたっていくより多少安くても早めに売れたほうが嬉しくはありませんか？
繰り返しになりますが、価格交渉は必ず行いましょう。
では実際にebay上でのお問い合わせ先について解説していきます。
3.1 Contact sellerから交渉を行う
Contact sellerは商品ページのebayセラー情報にあります。
次に、お問い合わせ種類を選ぶ画面になります。
Otherを選択しContact the sellerをクリックします。
自由入力欄が表示されますので、英語交渉文を入力します。
※英語交渉文については次の項目でサンプル文と共に解説します。
念の為送信文を控える為に、Send a copy to my email addressにチェックを入れ、Send messageをクリックします。
無事お問い合わせが完了しました。
以上の手順でContact sellerから価格交渉を行います。
3.2英語の価格交渉文
ebayセラーに送る価格交渉文について解説していきます。
セラーに対して英文を送りますが、定型文があれば英語のスキルが無くても交渉は行なえます。（自分は英語苦手ですが対応出来てます 笑）
英語定型文
Hello!!
I’m a Japanese buyer.
My name is Sawada.
Actually I’m interested in this item and would like to buy 1 item from you.
If you can sell these item by $250 including shipping cost, I’ll buy them at once.
So please think about it positively.
Thank you♪
Sawada
和訳
こんにちは！
日本のバイヤー、
サワダです。
この商品に興味があり、1個購入したいです。
送料を含めて250ドルにしてくれたら、即購入します。
前向きな検討宜しくお願いします。
ありがとう♪
サワダ
以上の定型文があれば十分価格交渉が出来ます。
定型文登録しておいて、交渉の際に個数と価格の箇所だけ変更すれば使い回しができます。
記載する値段ですが、購入価格の5％〜10％引きのきんが狙い目です。
Make Offerを設定していないebayセラーの為、元々割引するつもりは余りありません。
20％割引など大きく交渉すると、嫌がられて断られます。
「ちょっと割り引かれるけど、売れれば良いかー。」というラインを突いて交渉しましょう。
こちらとしても、割引が通れば儲けもの！という気持ちで気軽に交渉しましょう。
3.3 Global Shipping Program時の交渉注意点
Global Shipping Programを利用している商品の場合、価格交渉定型文を少し変更する必要があります。
ebayセラーは、ebayの倉庫に商品を既に納品しているため配送料が既に決まってます。
この配送料はebayセラーも変更出来ません。
その為、商品価格に対してのみ割引交渉を行います。
以下の画像では、割引交渉は商品価格の$214.83から5％〜10％割引で価格交渉を行います。
英語交渉文も「送料込み（including）」から「送料除いて（excluding）」に変更する必要があります。
Global Shipping Program時の英語定型文
Hello!!
I’m a Japanese buyer.
My name is Sawada.
Actually I’m interested in this item and would like to buy 1 item from you.
If you can sell these item by $200 excluding shipping cost, I’ll buy them at once.
So please think about it positively.
Thank you♪
Sawada
交渉が上手くいったら、商品価格200ドル+Global Shipping Program46.20ドルが購入価格になります。
割引交渉時の利益計算をする際にも、合わせて注意し確認しましょう。
お問い合わせした後は土日除いた2日間まで待ちましょう。
これは、Make Offerでも2日間と同様の期間になります。
2日間待って、返事が来なければ交渉失敗と考えましょう。
以上が、Contact sellerから価格交渉を行う方法になります。
まとめと次回について
今回はebay独自サービスの「Global Shipping Program」と2つの価格交渉術をお伝えしました。
Global Shipping Program
・Global Shipping Programの利用を決めるのはebayセラー側
・注文時に輸送料と関税の金額が分かり、その他の費用が発生しない
・全ての商品に関税が発生する
・結果的に割高になる可能性が高いので出来てば利用を避けたい
価格交渉術 その1 「Make Offer」
・ebayセラーが値下げ交渉を受けつけているサイン
・割引交渉は3回まで
・20% → 10% → 5% と最初強気で段々小さくするのが成功のコツ
価格交渉術 その2 「Contact seller」
・Make Offerの設定が無くてもContact sellerから交渉可能
・英語定型文を準備しておけば簡単に交渉が出来る
・Global Shipping Program利用時の交渉価格は送料を除いて計算を行う
繰り返しになりますが、価格交渉は必ず毎回行うことで利益が上がっていきます。
今回は、以上となります。
次回のPart.9では、仕入れから販売までの「仕入れ基準」と「利益計算方法」とを解説していきます。
それでは！最後までお読みいただきありがとうございました！
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