獄外日記

7月某日

今日は電車の中に忘れ物をしてしまったためにいつもの通勤電車とは反対側の電車に乗って、飯能の警察署まで落とし物をとりに行った。

西武池袋線の終着駅飯能というとすっかり「ムーミンでしょ？」って感じなのだが、流石におっさん一人でムーミン谷に行く気力がない。

知らない町でいきなり迷子という事もモバイルネットワーク端末のおかげで電池が続く限りマップに自分が立ってる位置が表示され続けるので、迷うことはない。

けど行きはメンドクサいのでタクシー乗ったら1000円ほど掛かったので、帰りは歩きで30分ぐらい歩くことにした。

その間車はビュンビュン通るけど、歩いている人は一人も居なかったので不安になりながらまあ雨降ってたしわざわざ歩くひとなんていないもんなのかも知れないなあとバイパス横をひたすら歩くと、駐車場にやんちゃな改造パーツつけた高いテールウィング付けたランエボが止まっていて、山が近いとそういう車もってると楽しそうだなあとホッコリした。

飯能警察署から西武池袋線の飯能駅に向かう時にＪＲ日高線を跨ぐのだが、単線だったのにちょっと驚く。

確かにどこからどこまで行く線路かよくわからないが、都内通勤圏内をちょっとでも離れれば単線なんかざらというか当たり前なのかなあと思った。

飯能まで来ると流石にすぐ近くに山というか丘というか緑に覆われた小高い山が近くに見える。

大きな山がどーんっという感じではなく、小さい緑の固まりが色々と邪魔してるという感じで、よく見る風景だがこういうの見ると海とかでっかい山脈が見える地形の雄大さは良いなあと感じると共に、日本の多くの地域が山に覆われていたり、海岸線の近くまで山が迫っていてその海と山の間に小さくまとまって寄り添いながら暮らしてるのが日本という国の原型なんじゃないかなあなんて考えながら歩いていたら、三十分ぐらいで飯能駅のメインストリートにたどり着い。

完全予約制のレストランがあったかと思えば中古ノートＰＣをショーウィンドに並べて売ってるお店があったり、観光地なのか地元なのかなんだか中途半端な町並みだなあと思ってたら「じゃまだ」って自転車乗ってる若者に舌打ちされた。

ボーッとしながら歩くものではないのだと、帰りのラビューの中でこの文章を書きながらやっぱり俺は何か上手く行ってないなあと思いつつ、腹が立ってきたので今日はここまで。

追記：入間基地の横を電車で通ってるとき写真撮って、後で見たらチヌークが移ってた。