TikTok見てる顔

自分はいつも同じ時間の同じ電車に乗って通勤してる、非常事態宣言にも負けず、蔓延防止法にも負けず、この電子のネットワークが星を覆っても、埼玉県から毎日東京に向かって通勤してるのだが、長距離通勤も結局座れてしまえば寝たり、Twitter見たりしてるといつのまにか会社の最寄りの駅に1時間ほどで着くので、会社通いに疑問を持たなくなり考えるよりも先に起きて着替えて電車に乗ってという行動が出来るので、電車に乗ってさえしまえばこちらの勝ちではないけど、負けではないので毎日勝ち点1を拾っていこうぜという人生の残留争いに強いメンタリティだけはこの数十年の会社勤めですっかりみについたのですが、たまに家に財布忘れたりして無駄なタイムロスをしていつも座っていける電車を乗り過ごして、少し込んでいる急行電車に乗ることがある。

この前も財布を忘れて家に戻り（愉快なさわださん）、ロスした時間を埋めるために急行電車に乗ったので席には座れず立ったまま吊革に捕まりながら電車に乗っていざ東京へ。

自分が乗っている西武池袋線は地下鉄有楽町線に直通電車が走ってるので、都内を高架線で突き抜けて行くかと思ったら、そこから地下に潜る浮き沈みの激しい路線である。

さっきまで曇りでどんよりしてる空模様だなあとぼんやりと外を見ていたら外はトンネルの中の暗い景色に変わっていて、ぼんやりと自分の朝から疲れ切った姿が映るので目をそらすと窓に小さな顔が写っていた。

顔は必死に表情を変えていて、眉毛を上下させたり大口を開けたり閉じたり、目を細めたり見開いたり忙しそうだった。

何だろうと思ったら吊革に捕まってる僕の斜め前に座ってる青年のスマフォの画面が反射して窓の外に写っていた。

たぶんショートムービーアプリのTikTokかInstagramだと思うのだが、使ったことないのでどっちだかわからない。

ただ電車の窓に写る必死に笑いをとろうとしてるのか、おもしろい顔が続く動画をその青年が表情を動かさずにただずっと画面を見てるのが印象的だった。

スマフォの画面では必死に変顔をやっているのに見ている青年は無表情、そしてそれを覗き見してる自分もたぶん無表情だったのでは？っと思うのだが、もしかしたらつまんねーものを見てるなあと冷ややかに見ているイヤなやつって感じの表情をしてたのかもしれない。

どっちにしても他人のスマフォをのぞき込むのはよくないけど、時々みえる全く知らない人の画面はなんだか自分とは違う世界に生きてる人がいるんだなあと思わせてくれる。

ある一時期だいたい隣に立つ女性の画面がツムツムだった時とかあったけど最近見ない、どちらかというと画面を横に倒してドラマを見てる人が多い気がする。

このまえめちゃくちゃ汗まみれで疲れたオッサンがドアに身体を預けて携帯取り出してウマ娘やり始めた時は頑張れっておもった。

覗きはよくないが、視界に入ってくる他人の世界はやっぱり覗き見根性まるだしでおもしろい。

ここまで書いてなんか他にも覗き見みたいなことになっちゃうことがあるなあとおもったけどアレだ「ルノアールでマルチ商法の勧誘やってる人の話が聞こえてくるヤツだ。

あれは辛いんだけどついつい聞いちゃうんだよなあ・・・

ここまで書いてオチが思いつかないので今日はここまで。